平成28(2016)年12月11日(日)、王子スタジアムにて行われました関西学生アメフト2016 Div.1-2入替戦 第1試合 神戸大学(Div.1-7位) x 桃山学院大学(Div.2A-1位)の試合レポの続きです。
神戸大学 3-7 桃山学院大学、2Q残り8:27
レポ①でアップし損なってしまいましたが、この日のスタメン表です。
まずは、神戸大学のスタメン表です。
次に、桃山学院大学のスタメン表です。
リーグ初戦の大阪府立大学戦の試合レポでも御紹介させていただきましたが、桃山学院大学は1回生が多数出場しており、スタメン表では10番QB浅野廉選手(大阪学院大学高校出身)、13番WR松田大征選手(大阪府立大正高校出身)、80番WR郭昴選手(大阪府立大正高校出身)がラインナップ。
スタメン表には載っていませんが、他にも1回生が多数出場していました。
桃山学院大学が37年ぶりのDiv.1復帰を決めた2014年秋には高校2年生だった彼らですが、そのタイミングもあっていい選手をたくさんリクルートできたのかもしれませんね。
<第2Q続き>
桃山学院大学の89番K井伊渉選手(4回生・箕面自由学園高校出身)がキックオフ。
神戸大学、17番Ret山本健人選手(4回生・淳心学院高校出身)がキックオフリターンし、自陣28ヤード付近から。
桃山学院大学の55番DL鳥越拓真選手(3回生・兵庫県立伊川谷高校出身)の約6ヤードロスタックルもあり、1stダウン更新できず、4thダウン9に。
ここで神戸大学のパントを、桃山学院大学の3番林田佳典選手(1回生・大阪産業大学附属高校出身)がブロック!
桃山学院大学の敵陣26ヤード付近からのオフェンスに!
しかし、神戸大学の5番DL遠藤颯選手(3回生・府立四條畷高校出身)のナイスタックルなどもあり、1stダウン更新できず、4thダウン7に。
41ヤードフィールドゴールも失敗に…。
神戸大学、自陣24ヤード付近から。
43番RB錦織優介選手(2回生・島根県立出雲高校出身)のランでゲインも、3rdダウンショートがダイブで取れず。
4thダウン1、9番P田中政行選手(3回生・大阪府立四條畷高校出身)がパント。
前半残り3:25
桃山学院大学、自陣34ヤード付近から。
1stダウン更新できずも、4thダウン9、2番P有村雄也選手(4回生・大阪市立汎愛高校出身)が神戸大学を自陣7ヤード付近まで押し込むナイスパント!
桃山学院大学の大型DL(180cm・106kg)でもある2番P有村雄也(かずや)選手は、2015年(Div.1)、2016年(Div.2)と2年連続でベストパンターに選ばれました
DL/P有村選手は、ナイスプレイ後のパフォーマンスもおもしろく、観ていて楽しい選手です。
(写真↑は、大阪大学戦でQBサックをきめたDL有村選手。)
国内アメフトではオーバーセレブレーション=喜びすぎは相手チームに失礼という反則(「スポーツマンらしくない行為」という反則の一種)の基準が厳しいのですが、関係者やコアファン以外のライトなファンにアメフトを観て楽しいと思ってもらえるよう、本場アメリカのNFLにならってこういうパフォーマンスはむしろ推奨してほしいくらいです
前半残り1:57
神戸大学、自陣7ヤード付近から。
ランプレイで時間を使いきれず、4thダウン2、パント。
このパントはショートとなり、桃山学院大学、敵陣32ヤード付近から。
神戸大学、先ほどから桃山学院のラッシュにシールドがもたず、パントで苦戦を強いられます…。
前半残り0:14
桃山学院大学のOL陣は、写真↑右から、
・57番LT諏訪敬亮選手(3回生・大阪産業大学附属高校出身・176cm・98kg)
・59番LG兼松港斗選手(4回生・箕面自由学園高校出身・170cm・108kg)
・77番C西村拓朗選手(4回生・大阪商業大学高校出身・183cm・124kg)
・52番RG梁川敦史選手(4回生・大阪商業大学高校出身・180cm・115kg)、
・51番RT飯開翔太郎選手(4回生・九州学院高校出身・177cm・115kg)。
(Rのお2人が隠れて見づらい写真でスイマセン)
77番C西村拓朗選手は、Div.2のベストOLにも選ばれました
(※Div.1のベスト11ではOLは5人選ばれますが、Div.2のベストOLはたった1人しか選ばれません!)
西村選手、梁川選手、飯開選手の3人は出身高校からしてアメフト未経験者とわかりますが、2015年のタッチダウン誌の別冊選手名鑑を観てみると、西村選手はバレーボール部出身、梁川選手・飯開選手は野球部出身とのことです。
桃山学院オフェンスは、1・2回生中心の若いバックス陣を、4回生を中心としたお兄さんОL陣ががっちり支えるという構図です。
しかし、フォルススタートで罰退し、
さらに神戸大学の55番DL山本健悟選手(4回生・島根県立松江南高校出身)のQBサックで大幅ロスし、タイムアップ。
神戸大学、ディフェンスのがんばりで、なんとかパントミスからの失点はまぬがれました…。
前半終了、神戸大学 3-7 桃山学院大学
<第3Q>
桃山学院大学の89番K井伊選手のキックオフで後半開始。
神戸大学、キックオフリターン中にファンブルも、自らリカバーし、自陣31ヤード付近から。
3rdダウン4、12番QB福嶋賢悟選手(2回生・清教学園高校出身)→4番WR土屋裕睦選手(2回生・大阪府立池田高校出身;写真↑)のパス成功で1stダウン更新。敵陣46ヤード付近へ。
神戸大学の4番WR土屋選手(180cm・83kg)は、高校アメフトのルーツ校である府立池田高校の出身ですが、アメフト部出身ではありません。
関西の国公立大学では、「〇〇高校出身だからといって、経験者だと思うなよ!笑」という選手がちょくちょくいますが、高校時代にアメフトをおもしろそうだと思ってくれてたのかなぁと嬉しくなってしまいます。
続く1stダウン、43番RB錦織選手のセカンドエフォードのランで1stダウン更新。敵陣35ヤード付近へ。
しかし、続けては1stダウン更新できず、46ヤードフィールドゴールも失敗に…。
神戸大学、なかなかレッドゾーン(敵陣20ヤード以内)に入れず、苦しい位置からのフィールドゴールトライが続きます。
ここから両校のパント合戦が続きます
桃山学院大学、自陣29ヤード付近から
1stダウン更新できず、4thダウン1、2番P有村選手がパント。
神戸大学、自陣26ヤード付近から。
スナップミスで大幅ロスし、1stダウン更新できず。
4thダウンロング、9番P田中政行選手(3回生・大阪府立四條畷高校出身)がパント。
神戸大学の21番LB森田光一選手(3回生・加藤学園暁秀高校出身)のナイスタックル(写真↑)もあり、1stダウン更新できず。
4thダウン7、2番P有村選手がパント。
神戸大学、自陣18ヤード付近から。
神戸大学、3rdダウン5、12番QB福嶋選手→11番WR金岡宗和選手(4回生・六甲学院高校;写真↑)のパス成功で1stダウン更新。自陣39ヤード付近へ。
続けてはダウン更新できず、4thダウン9、9番P田中政行選手がパント。
桃山学院大学、自陣35ヤード付近から。
フォルススタートでの罰退もあり、27番RB湯浅秀斗選手(2回生・大阪府立大正高校)のラン(写真↑)でゲインも1stダウン更新には至らず、4thダウン3に。
ランプレイが持ち味の桃山学院オフェンスは多くのRBに出場機会がありますが、その中でもRB湯浅選手が中心選手ですね。
近畿大学戦で傷んだように見えたのですが、無事、入替戦で復帰できてよかったです。
第3Q終了、神戸大学 3-7 桃山学院大学
第3Qはスコアこそしていませんが、桃山学院大学が試合をコントロールしている印象でした。
<第4Q>
桃山学院大学、4thダウン3、2番P有村選手がパント。
神戸大学、自陣14ヤード付近から。
2ndダウン9、12番QB福嶋選手から…、
11番WR金岡宗和選手(4回生・六甲学院高校出身)へのロングパス成功!
ランアフターも含めて、約38ヤードのロングゲイン!敵陣47ヤード付近へ。
3rdダウン1、今まで取りきれなかった43番RB錦織選手のダイブで1stダウン更新。敵陣35ヤード付近へ。
しかし続く3rdダウン9、タッチダウンを狙ったロングパスは桃山学院大学の14番DB西川和馬選手(3回生・箕面自由学園高校出身)のナイスカバーで失敗に。
1stダウン更新できず、4thダウン9、9番P田中政行選手が桃山学院大学を自陣約1ヤードまで押し込むナイスパント!
ここからフィールドゴールを蹴っていたとすれば51ヤード。
得点力に不安があるだけに、ここはギャンブルしてほしかったような…。
しかし、神戸大学はここで、桃山学院を自陣深くまで押し込み、次の攻撃機会を待つという選択肢を取りました。
桃山学院大学、自陣1ヤード付近から。
ラン×3も、1stダウン更新できず、自陣深くからパントを迫られます。
神戸大学、敵陣43ヤード付近から。
スコアは、神戸大学 3-7 桃山学院大学のまま。
試合残り時間は6:25!
ここから神戸大学の逆転なるでしょうか、それともこのまま桃山学院大学ペースのままゲームオーバーとなるでしょうか…?
その③に続く…。