平成28(2016)年12月4日(日)、万博記念競技場にて行われました西日本学生代表校決定戦2016 関西学院大学(前年関西学生2位) x 立命館大学(前年学生王者)の試合レポの続きです。
私はタッチダウン誌いわくの「マニア揃いの(立命館大学)パンサーズファン」の1人なので、引き続き、立命館大学よりの内容となりますが、御容赦くださいm(_ _)m
試合残り時間は7分を切り、1フィールドゴールで同点となるこの点差。
この豪雨の中、勝利をつかみ取るのはどちらのチームになるでしょうか?
<第4Q続き>
関西学院大学、自陣2ヤードから。
1stダウン、6番QB伊豆充浩選手(4回生)→88番WR亀山暉選手(3回生)(?)の29ヤードロングパス成功!自陣31ヤード付近へ。
大雨のため、KGブルーのジャージも紺色のように見えます。
6番QB伊豆選手→33番RB野々垣佑亮選手(4回生)のショベルパス成功、6番QB伊豆選手のドローで1stダウン更新×2。敵陣42ヤード付近へ。
3rdダウン2、立命館大学のエースDBナンバーを背負う13番DB奥野喬平選手(3回生)らのナイスカバーでパス失敗となり、1stダウン更新できず、4thダウン2に。
関西学院大学、ここでギャンブルを選択。
4thダウン2ギャンブル、40番RB橋本誠司選手(4回生)のダイブプレイ!
微妙なゲインで判定に時間がかかりましたが、立命館ディフェンスにとっては、無情の1stダウン更新シグナルが…。
関西学院大学、ギャンブル成功で1stダウン更新し、敵陣32ヤード付近へ。
さらに、1stダウン、33番RB野々垣選手のランで1stダウン更新し、敵陣20ヤード付近へ。
試合残り約3分
立命館大学にとってはここでスコアされ、さらに点差がつくのも痛手ですが、それより痛手なのは、時間をどんどん消費され、逆転に向けたオフェンスの残り時間がなくなることです…。
関西学院大学、2ndダウン10、40番RB橋本誠司選手のランでゲインし、
3rdダウン1、ダイレクトスナップを受けた40番RB橋本誠司選手のダイブで…、
1stダウン更新。敵陣10ヤード付近へ。
実は、立命館大学、2年前及び去年の対戦では、関西学院のRB橋本選手のランプレイは止められていたんですが、多くのOL陣、RB橋本選手が4回生となった集大成の今年はなかなか止めることができません…。
1stダウン、33番RB野々垣選手のランでゲインし、2ndダウン6ゴールに。
立命館大学、タイムアウト1回目。
この時点で試合残り時間は、たった1:14に…。
関西学院大学、2ndダウン6、22番RB加藤隆之選手(4回生;写真↑1番左)のランで…、
タッチダウン!
関西学院大学 26-17 立命館大学、4Q残り1:10
自陣2ヤードから5分30秒も消費し、最終的にタッチダウンで6点取得という、関西学院大学にとっては最良のウィニング(になるであろう)ドライブとなりました
一方の立命館大学にとっては、自陣2ヤードからのドライブを止めることができなかったという厳しい結果となりました…。
関西学院大学、ここでタイムアウト2回目。
試合残り1:10
この時点で9点差リード。
トライフォーポイントでキックを選択しかたく10点差とするか、プレイを選択して1タッチダウン+1キック+1フィールドゴールでは逆転できない12点差として立命館大学に引導を渡すか…。
タイムアウト明けの関西学院大学、トラーフォーポイントはキックを選択しますが、ここは立命館大学ディフェンスの意地がまさったか、PATキックは失敗に。
試合残り時間は、1:10!
関西学院大学、1番K西岡慎太朗選手(4回生)がキックオフ。
昨年、立命館大学にリターンタッチダウンを取られている関西学院大学にとっては、ここは大事なキックオフカバーとなります
立命館大学、32番R西村七斗選手(3回生)がキックオフリターンし、まずまずの自陣26ヤード付近から。
立命館大学、9点差を逆転するためには、この自陣26ヤード付近からのドライブで、1分かけることなくタッチダウンを取らなくてはなりません!
これはなかなかにキビシイ状況ですが…、
なんと、1stダウン、11番QB西山雄斗選手(3回生)→18番WR近江克仁選手(3回生)のホットラインロングパス成功!
一気に54ヤードゲインし、敵陣20ヤード付近へ
スパイク後、関西学院のパスインターフェアの反則で1stダウン更新。敵陣5ヤード付近へ!
しかし、パス失敗×2、関西学院大学の37番DB小池直崇選手(4回生)のパスカットでタッチダウンに至らず。
豪雨の中で繰り広げられた立命館大学の逆襲劇も、ここでついえました…。
(写真↑、私のカメラのレンズも大雨に打たれ、力尽きました…。心の目で御覧ください。)
試合残り約30秒
関西学院大学、ランプレイで時間を消費し、タイムアップ。
試合終了、関西学院大学 26-17 立命館大学
関西学院大学が豪雨の中の激戦を制し、西日本学生代表として甲子園ボウル(全日本学生アメリカンフットボール選手権大会決勝戦)へ出場が決定いたしました
この翌々週の12月18日(日)、関西学院大学は、甲子園ボウルで早稲田大学に31-14で勝利。
2年ぶりの学生王者に返り咲き、ライスボウル出場も決定いたしました!
(甲子園ボウルの試合レポは、また後日、アップいたします。)
今シーズンのライスボウルは、いつもより開始時間が遅く、1月3日(火)15:00から、東京ドームにて社会人王者・富士通と対戦します。
私たちは現地には行きませんが、NHK BS1でLIVE中継がありますので、そちらの方で拝見させていただきます。
立命館大学は、後半に驚異の追い上げを見せましたが、あと一歩届かず、ここで敗退。
2年連続の甲子園ボウル出場は、叶いませんでした…。
前半でまったく点が取れず、ターンオーバーが絡んで20点差となったこと、そして、第4Q後半の関西学院大学の5分30秒のダッチダウンドライブが痛かったですね…。
関西2位かつ西日本2位となった立命館大学は、12月25日(日)、横浜スタジアムにて行われたトーキョーボウルに出場することとなり、関東2位である慶應義塾大学に44-6で圧勝しました。
最優秀オフェンスライン賞は、主将でもある73番OL西信一朗選手(4回生)に。
2回生からCのスタメンとしてチームを支えてくれました。
最優秀ディフェンスライン賞は、94番DL松原健太朗選手(4回生)に。
昨年から今年の副将でもあった91番大野莞爾選手とともに、DEの双璧でした。
特別賞は、32番RB西村七斗選手(3回生)に。
やはり今年のパンサーズも、西村七斗選手抜きには語れない年になりました。
そして、最優秀選手は、副将でもある3番DB木村俊基選手(4回生)に。
西日本代表決定戦でも、いいところでのインターセプト、オンサイドキックリカバー等、ビックプレイをたくさん見せてくれましたが、この日のトーキョーボウルでは何と3インターセプト!
167cm・74kgと決して恵まれた体格ではなく、また、県立星陵高校からスポーツ推薦ではなく一般入試で立命館大学に入学したDB木村俊基選手、関西の高校生フットボーラーの望みとなる選手とも言えるのではないでしょうか。
これは、会場に原本が掲示され、メンバー表とともに配布された4回生のパンサーズの一員としての最後のメッセージです。
甲子園ボウルへ進めず、昨シーズンのライスボウルの借りを返せなかったのは残念でしたが、4年間、ありがとうございました。お疲れさまでした。
西日本代表決定戦でのこの激闘、悔しさは、3回生以下に受け継がれ、後輩たちが来シーズンに必ず想いを叶えてくれるはずです。
おわり。