平成28(2016)年12月4日(日)、万博記念競技場にて行われました西日本学生代表校決定戦2016 関西学院大学(前年関西学生2位) x 立命館大学(前年学生王者)の試合レポの続きです。
私はタッチダウン誌いわくの「マニア揃いの(立命館大学)パンサーズファン」の1人なので、引き続き、立命館大学よりの内容となりますが、御容赦くださいm(_ _)m
第3Q残り約9分、関西学院大学 20-7 立命館大学
<第3Q続き>
立命館大学、オンサイドキックが成功し、自陣47ヤード付近からのオフェンスに。
写真↑左から4人目、1回生の89番TE花牟禮佑哉選手(滝川高校卒)も出場しています。
立命館大学のTE花牟禮選手、入部当初はDL登録でしたが、シーズン途中からTE登録となりました。
立命館大学オフェンスはダブルTE使いも多く、TEの活躍場面が多いので、182cm・92kgの体躯とDL仕込みのパワーを活かした活躍が期待されます
他に立命館大学1回生ルーキーで是非紹介したいのは、この選手。
リーグ戦開幕直前特集で注目新人選手としても紹介させていただいた42番DB荒尾亮汰選手(関西大倉高校卒)です。
スタメン表にこそ載っていませんが、秋シーズン終盤からCBのレギュラーとして定着。
リーグ最終戦の関西学院大学戦第1ラウンド、85番WR松井理己選手(2回生)とのマッチアップで、図らずも負けた側として、初めて彼が大きくクローズアップされてしまったのは残念でしたが…
関西大倉高校時代から、181cmの長身も活かしての相手選手からボールを奪い捕る能力、気力は本当に素晴らしく、まさにアグレッシブなパンサーズディフェンス向き。
(写真↑は、また違う試合の写真です。)
うまくお伝えできていませんが、この試合でもいい働きをしてくれていました。
来シーズン以降の進化も楽しみな選手です
さて、話を12月4日の関立(立関)戦第2ラウンドに戻しましょう。
立命館大学、2ndダウン10、32番エースRB西村七斗選手(3回生)のランで約33ヤードのロングゲイン!敵陣20ヤード付近へ。
写真↑、肝心の32番RB西村選手がちゃんと写ってなくて申し訳ないですが、リードブロッカーとして学生ナンバー1の俊足とも言われる1番WR猪熊星也選手(4回生)が入っています。
昨年のチャックミルズ杯(年間最優秀選手賞)受賞のこちらも学生ナンバー1RBとも言われる西村七斗選手、彼のリードブロッカーになるためには、彼に並走できるだけのスピード力がある選手でないと務まりません
さらに2ndダウン10、11番QB西山雄斗選手(3回生)→32番RB西村七斗選手のスクリーンパス成功で1stダウン更新。敵陣9ヤード付近へ。
2ndダウン9ゴール、11番QB西山雄斗選手(写真↑1番左)から…、
(OL陣、ナイスパスプロテクション)
1番WR猪熊選手へのパス成功で、敵陣1ヤード付近へ。
3rdダウン1ゴール、立命館オフェンスの隊形は、OL陣の両側に(写真↑では見えにくいですが)87番TE森本穂高選手(2回生)と80番TE吉永裕亮選手(4回生)、その後ろに89番TE花牟禮選手と41番FB岡本雄太選手(3回生)、最後尾に32番RB西村七斗選手、30番FB阪本将選手(4回生)を配し、トリプルTEにダブルFBと、エースRB西村七斗選手以外はすべてブロッカー!
RB西村七斗選手がダイブすると宣戦布告しているも同然、これぞ立命館大学パンサーズらしいド正直パワーフットボール
(「大学パンサーズさん、もうちょっとあざとくなっていいんですよ」と言いたくなることもありますが ^_^;))
そして、宣言(?)どおり、32番RB西村七斗選手のダイブでタッチダウン!
8番K栃尾優輝選手のPATキックも成功。
関西学院大学 20-14 立命館大学、3Q残り7:05
立命館大学、連続タッチダウンで、ついに1タッチダウン差まで迫りました!
立命館大学、35番K多田羅翔吾選手(2回生)がキックオフ。
立命館宇治高校出身のK多田羅選手、高校時代はサッカー部で、サッカー部を引退した後にアメフト部に入ってくれました。
2年前の秋の全国高校大会を見ている時、近くに座っていた立命館宇治高校の選手たちが「サッカー部、負けて引退になったんやったら、キッカーしてくれへんかなぁ」と話してて、次戦の関西決勝戦前から本当にサッカー部から2人入部してくれたのには(というか、本当に勧誘に行ったんだ、そして入部許可したんだということに)、大変驚きました
K多田羅選手は、そのうちの1人で、大学では最初からアメフト部に入部してくれました
昨シーズンのライスボウルではK多田羅選手が蹴ったボールがパナソニックリターナーのファンブルを誘い、この試合ではオンサイドキックが決まったり、「もっている」キックオフキッカーです。
関西学院大学、24番R池永拓矢選手(4回生)がキックオフリターンし、自陣27ヤード付近から。
WR及びリターナーとして活躍している関西学院大学の池永拓矢選手、出身が同志社国際高校となっているので、入部当時から「んんん…??」と思っていたのですが、3年前の2013年シーズンの関西学院大学主将・DL池永健人選手の弟さんなんですね。
1stダウン、40番RB橋本誠司選手(4回生)のランでロングゲイン!敵陣41ヤード付近へ。
しかし…、
3rdダウン10、立命館大学の3番DB木村俊基選手(3回生)がインターセプト!
DB木村俊基副将のオンサイドキックリカバーに続くビッグプレイで、「雨の万博(記念競技場)」は、完全に「Rits House」に!
このインターセプトは、サイコーでした!!
立命館大学の自陣35ヤード付近からのオフェンスに。
32番RB西村七斗選手のラン、11番QB西山選手→25番WR渡邉綾介選手(2回生)のパス成功で1stダウン更新。自陣46ヤード付近へ。
1stダウン、関西学院大学の58番DL藤木秀介選手(3回生)のQBサックで5ヤードロス。
関西学院大学のDL藤木選手は、QB西山選手等を擁して立命館宇治高校がクリスマスボウルに出場した年に、敗れた関西学院高等部側の主将でした。
その時の元立宇治メンバー(現・立命館大学3・2回生)に負けたくないという思いは、人一倍強いと思われます。
このサックによるロスが響き、立命館大学、続けては1stダウン更新できず、4thダウン11に。
関西学院大学、タイムアウト1回目。
3Q残り2:57
立命館大学、4thダウン11、82番P宇治野健選手(3回生)がナイスパント!
関西学院大学、自陣8ヤード付近から。
2ndダウン、40番RB橋本誠司選手のランで1stダウン更新。自陣20ヤード付近へ。
31番LB富治林令士選手(3回生)のロスタックルやスペシャルのパス失敗で、続けては1stダウン更新できず。
4thダウン5、1番P西岡慎太朗選手(4回生)がパント。
立命館大学、自陣26ヤード付近から。
(リードブロッカーは、またしても1番WR猪熊選手)
約56ヤードのロングゲイン!
一気に敵陣18ヤード付近へ。
関西学院大学の1タッチダウン差リードで第4Q突入です。
<第4Q>
立命館大学、1stダウン10、敵陣18ヤード付近から。
QB位置に1番WR猪熊選手、11番エースQB西山選手を右側WR位置に配し、捕って走れて投げれる日大三高時代はQBであったジョーカープレイヤー25番WR渡邉綾介選手が左から右側へモーション。
右サイドへのスペシャルプレイ展開を警戒せざる隊形から、
1stダウン、1番WR猪熊選手のワイルドキャットで1stダウン更新。敵陣5ヤード付近へ。
8番K栃尾選手の23ヤードフィールドゴール成功!
ホルダーは、QBでもある14番道渕泰士選手(3回生)。
関西学院大学 20-17 立命館大学、4Q残り10:44
立命館大学、4thダウンギャンブルでタッチダウン+PATキック成功による逆転を狙うことはせず、フィールドゴールで確実に加点することを選択しました。
ファン心理としてはこの勢いのまま一気に逆転してほしいところでしたが、残り6ヤードありましたので、仕方がないというか妥当な選択であったかと思います。
立命館大学、35番K多田羅選手がキックオフ。
関西学院大学、24番R池永選手がナイスキックオフリターンし、自陣32ヤード付近から。
ランもノーゲイン、立命館大学の91番DL大野莞爾選手(4回生)のナイスラッシュでパス失敗になったものの、3rdダウン10、6番QB伊豆充浩選手(4回生)のスクランブルで1stダウン更新。自陣42ヤード付近へ。
2ndダウン8、スナップミスで6ヤードロス。
昔、QB伊豆選手と同じく元府立箕面高校→元関西学院大学QBの有馬隼人さんが、テレビの解説で「スナップミスは、テーブルにお醤油をこぼすようなもので、何百回かに1回は確実に起きてしまうものです」とおっしゃっていましたが、この大雨のコンディション、スナップミスも起こりやすくなります
3rdダウン14、立命館大学の2番DB中川葵一選手(3回生)のパスカットで1stダウン更新できず、1番P西岡選手がパント。
立命館大学、3番R木村俊基選手(4回生)がナイスパントリターン!
立命館大学、自陣49ヤード付近からのオフェンスに。
1stダウン更新に至らずも、4thダウン3、82番P宇治野選手がまたしてもナイスパント!
いい位置から始まったオフェンスシリーズ、無得点で終わるのはもったいなかったですが、関西学院大学を自陣2ヤード付近まで押し下げます!
試合残り6:40、関西学院大学 20-17 立命館大学
この写真↑で、この時の雨の強さが伝われば…。
1フィールドゴールで同点となるこの点差、試合残り時間は7分を切りましたが、ここからまだまだ両チームにドラマが起きるのでした…。
その④に続く…。