後半開始 立命館守山K36田中宏輔(1年生)のKick Off!
1年生キッカー田中選手のキックオフで後半開始!
総合力に定評のある関学高。スペシャルチーム、特にキックオフリターンも大きな武器です。R10平尾選手のリターンで関学高自陣33YD付近より攻撃です!
コイントスで後半をチョイスした関学高。注目の後半最初のドライブで思い通りのオフェンスを展開します。まずはホットライン、QB16埜下大雅→TE88勝部樹へロングパスを成功させFDを獲得、一気に敵陣40YDへ! さらにRB21三宅のラン4YDゲインの後……
ポン、ポン、ポンとボールが三人の手を渡ったこのプレイ! RB23出光浩太朗→WR82木下怜→WR2山下喜史のWリバース! 3YDゲイン。
ゲインのヤードは大きくありませんが、ボールを渡した選手がすかさずブロックにいくよく訓練されたプレイに思わずうなってしまいますね。3rdダウンで残り3YDへ。
しかし、次のランは1YDにとどめられた4thダウン。関学高ギャンブルトライ! RB23出光浩太朗のワイルドキャットでFD更新!
TFP、K3安藤亘祐のキックも成功!
安藤選手の安定感のあるキックも成功。関学高、追加点の7点ゲットです!
前半最初に引き続き、最初のドライブで関学高が奪った得点は7点。この後、立命館守山にこの7点が大きくのしかかってきます。
田野選手へのスクリーンパス成功も、関学高のタックルでゲインはわずか1YD。ここから立守オフェンスVS関学高ディフェンスの熾烈な戦いが繰り広げられます!
立守には二人の木村選手がいますが、こちらはディフェンスでも活躍している83番木村匠選手! このパスキャッチでFDを更新し敵陣へ
写真がボケボケですみません>< 立守最初のオフェンスは関学高DB22渡部選手のインターセプトでシャットアウト!攻守交代です!
山下選手を鋭いタックルで仕留めにいく立守LB55新選手とLB89加藤選手。関学高オフェンスは3&outでパントへ
177cm100kgの巨漢ながら鋭い出足でロスタックル、DL90菅野選手! 見どころたっぷりのディフェンス合戦が繰り広げられています。
いやー、この反応の良さ。大竹選手のパスカット(多分)でパス失敗。立守、3rdD17へ。
3rdダウンロング、QB1荒木優也のランで9YDゲインもFDまでは届かず。立守4thダウンへ。
立守の猛攻を抑えている関学高、自陣30YDより。QB16埜下→TE88勝部8YD、QB16埜下のキープでFDと上々の滑り出しですが、RB23出光のランの後立守Dになかなかお目にかかれないビッグプレイ! 連続写真でご覧ください。QB16埜下のキーププレイをDB88草野吉耶がまずタックル!
DB88草野選手がタックル! ワンタックルで倒れないQB16埜下選手もさすがですが、ここではその頑張りがアダとなってしまいました。なんと……
一瞬、何が起こったの?とハテナマークが頭に飛んだこのプレイ。見てください、DL34南選手が左手でボールに手をかけています。執念のターンオーバーで、一気に流れは立守へ向かうかと思われましたが……
QB荒木VS関学高DL陣! 最後のタックルは17番土田選手ですが、44番大槻凌也選手もナイスプレッシャー!
キャッチの瞬間はなかなか撮れずですみません>< 木村和喜選手へのパス成功で、立守スタンドはヒートアップ!
QB1荒木→RB29田野3YD、QB1荒木→WR19木村和喜パス成功と着々とゴール前へ前進した立守。ですが、ここからまたもや関学高Dが踏ん張ります。ランはロスタックル、QB1荒木→WR19木村和喜パス成功もすぐにタックル、パス失敗、タッチダウンを狙ったギャンブルのエンドゾーンへのパス不成功。攻守交代です!
3rdダウンパス失敗の一枚。エンドゾーンまであと少しというところまで迫った立守オフェンスでしたが、関学高Dに軍配! ディフェンス陣が守り切りました。試合残り4分弱
試合残り3:51、守り切った関学高は自陣10YDとエンドゾーンを背負う厳しいポジションから。
セオリー通りにランで時間を消費かと思われたこの場面、守り一辺倒では弱気すぎると積極的に攻めにいった関学高ですが、これが裏目にでてしまいます。パスを立命館守山LB89加藤聖貴が救い上げるようなインターセプト!
ここでパスに出る関学高オフェンスもガッツィですが、立守ディフェンスはそれを上回るビッグプレイ! もしかすると39番鶴田佑介選手のパスカットでしょうか。もう一枚どうぞ。
この後、体を回転させボールを落とさないアスリートっぷりでチームを救う加藤選手! アメフトの女神が「まだまだ終わらせないよ」とほくそ笑むこのターンオーバーで、流れは一気に立命館守山に!
試合時間残りわずかで敵陣15YDよりの攻撃が転がり込んできた立守、もちろんこのチャンスを逃しません。
ランの後、QB1荒木から投じられたパスは……
またもやこの人! エースレシーバー、木村和喜へパス成功Touchdown!
この土壇場で見事タッチダウンを奪った立守オフェンス! さすが修羅場を潜り抜けただけはある、素晴らしい同点劇かと思われましたが、なんとTFPのキックが不成功!!! 立守、タッチダウンを奪ったものの得点は6点となってしまいました。
試合残り2:27、タイムアウトの残る立命館守山は普通にキックし、関学高自陣16YDより
3rdダウン、「守っていてはやられる」との強い気持ちが出たのでしょうか。時間を消費するランではなくパスでFDを狙うも失敗に……。策は成功はしませんでしたが、闘志でぶつかってくる立守に対し、闘志で立ち向かっていく関学高の意地を感じたワンプレイでした。
しかし立守に時間が残ります。1:15残して立命館守山のオフェンス、点差はわずか1点です!
エースRB29田野選手のランで敵陣44YDへ! QB荒木選手スパイクして試合残り、0:57!
しかし試合を決めたのはここまで素晴らしい働きを見せてきた関学高ディフェンスでした。立命館守山のパスを関学高LB13山本恵司が値千金のインターセプト!
試合を決めるインターセプトをあげたのはLB13番山本恵司選手!(写真が小さくて本当にすみません) このオフェンスに賭けた立守でしたが、関学高ディフェンスの前にチャンスを手放してしまいました……。攻守交代です!
試合残り0:50。タイムアウトなどで立守が時間を止めるも、最後は関学高ニーダウンで時間を消費し試合終了
立守ベンチから「あと50秒あるぞ」との振り絞るような声。必死でディフェンスを挑む立守でしたが、二度目の奇跡は起こらず。関学高がきっちり試合を締め、試合終了。
関西学院高等部が関西決勝を制しクリスマスボウル出場です!
関西大会決勝にふさわしいハラハラドキドキの熱闘となりましたこの試合。最後の最後、わずか1点差で関学高等部が逃げ切るという、白熱の展開に両スタンドが沸きあがりました。なんと言っても両チーム印象に残ったのがそのディフェンス力。執念で食らいつき相手のプレイをことごとく潰してくる立命館守山に対し、関学高はゴール前ディフェンスが見事! 要所要所で素晴らしいプレイを見せ、互角の戦いを見せた両者でしたがわずか1点の差がどこに出たのかというと、立守スタンドのどなたかが呟いていた「これが歴史の差なのかな」という言葉が記憶に残りました。
ここまで大きな試合を経験してきた関学高等部に対し、歴史の浅い立命館守山に必要なのはこのような大きな試合をいくつも経験すること。そして、この試合がすなわち立守の新たな歴史の1ページになったのだなと、敗れはしたものの大きなものを手にした「パンサーズ」の未来に思いを馳せました。滋賀県大会から、高校では珍しいメンバー表を用意したりと(大学Div1で配られるようなしっかりとしたメンバー表をいただいたときは本当に感激しました!!)マネジメントの方でも感心させられることの多い立命館守山。数々の苦しい試合を勝ちあがり決勝まで進んだこの経験を糧に、またすぐにこの大舞台に戻ってきてくれると確信しています! そして三年生の皆さんおつかれさまでした。
それにしても関学高等部の接戦の強さたるや! ギリギリの勝負をしながらも最後には勝利を掴みとってしまう、その強さは何かと考えるに私はこの試合で見せてくれた「攻める姿勢」かなと思いました。ついつい「チーム力」とか「試合巧者」とかの一言で済ましてしまいがちのKGHですけれど、「気持ちで負けない」という熱い闘志がチームに推進力を与えているのではないか。選手一人一人が勝利を掴みとるために何が必要かを知り、それに果敢に挑む「ハートの強さ」こそ関学高等部の真の強みなのかもしれません。
両チーム、素晴らしい試合を有難う
いよいよ、関西学院高等部がクリスマスボウル出場です! 詳細は(や)さんのレポートでどうぞ!
終わり