平成27(2015)年11月29日(日)、王子スタジアムにて行われました全日本大学アメリカンフットボール選手権 西日本代表校決定戦 立命館大学(関西学生代表) x 西南学院大学(九州学生代表)の試合レポです。
5年ぶりに宿敵・関西学院大学を下し、関西学生代表校となった立命館大学のホームスタンド側は、チームカラーのマルーン(えんじ色)で埋まっています。
今年は特に「MAROON SPIRIT」という、えんじ色のものやチームグッズを身につけて応援しようという取組みがなされており、立命館大学側のスタンドのマルーンカラーが目立つような気がします。
スタンドとフィールドが一体化して、チームを勝利に導けたのなら、嬉しいですね。
図らずも、同じチームカラーの名城大学の学生さん(横断幕の下辺り)も、MAROON SPIRITに参加してくださってます。ありがとうございますw
一方の九州学生代表として初めて西日本代表校決定戦に出場した西南学院大学側のスタンドです。
歴史的出場を見届けようと、学生やOBの方が多数来られてました。
コーチに関西大学や関西学院大学等の関西学生出身者が多いことあり、その関係でこちら側の応援に来られているような方もいらっしゃったようです。
西南学院大学の歴史的勝利と関西学生アメフトとの御縁については、先日、記事をかかせていただきましたので、よろしければこちらの方も御覧ください。
手前のホワイトジャージが西南学院大学、奥のカラージャージが立命館大学です。
手前の西南学院大学の部員数は、日刊スポーツさんの記事によると62名とのことでしたので、選手数は50名くらいでしょうか。
立命館大学の57番DL田辺主将と西南学院大学の5番LB米替(こめがえ)主将のコイントスは、西南学院大学が勝利。
立命館大学のキックオフ前の円陣です。
1週間前に宿敵・関西学院大学との死闘を決したばかりで良コンディションでないにしろ、この試合の勝利はかたいでしょう。
とはいえ、関西学生代表として、5年ぶりの甲子園ボウル出場に向けて、無様な試合はできません。
この日の立命館大学のスタメンです。
<オフェンス>
OL:52番村田選手(2回生)、77番島野堅三選手(4回生)、73番西選手(3回生)、58番遠藤選手(4回生・副将)、78番齋藤選手(4回生)、TE:80番吉永選手(3回生)、96番山下選手(2回生)、WR:86番猪熊選手(3回生)、84番近江選手(2回生)、RB:25番森本選手(3回生)、QB:11番西山選手(2回生)、K:18番栃尾選手(3回生)
<ディフェンス>
DL:54番中村選手(4回生)、92番南選手(3回生)、94番松原選手(3回生)、72番木保(きぼ)選手(2回生)、LB:56番浦野選手(4回生)、4番長谷川仁志選手(4回生)、DB:13番奥田選手(4回生)、34番奥野敬介選手(4回生)、30番木村選手(3回生)、38番奥野喬平選手(2回生)、35番中川選手(2回生)、P:82番宇治野選手(2回生)
32番RB西村七斗選手(2回生)や93番DL仲里選手(4回生)など、1週間前の関西学院大学戦での傷みがあるエース級の一部の選手については、出場せずです。
ちなみに、34番DB奥野敬介選手(4回生・立命館宇治高卒)と38番DB奥野喬平選手(2回生・立命館守山高卒)は、御兄弟です。
兄(もしくは弟)が立命館宇治高校、弟(もしくは兄)が立命館守山高校という御兄弟は、ちょいちょいおられますね。
打倒・東海を果たして勢いのある西南学院大学とはいえ、この試合が苦しい展開となるのは承知の上。
しかし、相手の油断に乗じて、全国のアメフトファンに「九州代表ここにあり」との存在を示したいところです。
写真↑円陣の手前の左、ヘッドセットをつけている緑のシャツ姿のコーチが、先日のブログで紹介させていただきました吉野HC(関西大学卒)です。
学生時代、選手として幾度となく試合をしてきたこの王子スタジアムに、指揮官として戻ってこられました。
西南学院大学のこの日のスタメンです。
選手が少ないこともあり、両面で出場の選手もいます。
審判の皆さんも円陣。
本日も、よろしくお願いします!
<第1Q>
立命館大学のキックオフで試合開始。
…でしたが、立命館大学にオフサイドの反則があり、キックオフやり直しを選択。
私はこの日、西南学院スタンドで観戦していたのですが、立命館スタンドでは、この1stプレイで「あの1番は速い!彼は危険ですね」と話題になっていたそうです。
朝日新聞さんの記事によると、1番岩永選手は4.48秒/40ydだそうで、これは立命館大学で一番の俊足・86番エースWR猪熊選手(4.49/40yd)並みです((((((ノ゚⊿゚)ノ
相手反則で取り消しになったとはいえ、朝日新聞さんいわく「目の肥えた関西のフットボールファン」を驚かせた1stプレイでした。
西南学院、21番平選手(4年生)がキックオフリターンし、自陣27ヤードから。
先発QBは、7番原口選手(4回生)。
西南学院は、ファンダメンタル(基本となるプレイ)の確立に力を入れて伸びてきたチームというのもあり、皆さん、体格が関西学生Div.1のチーム並みにしっかりしています。
タッチダウン誌の選手名鑑によると、OL5人とも体重はすべて0.1t越えです。
立命館の56番LB浦野選手(4回生)のロスタックルや立命館の94番DL松原選手(3回生)のQBサックでの大幅ロス(写真↑)があり、 1stダウン更新できず。
4thダウン14、72番P田中鴻一郎選手(4年生)がパント。
おっと、アブナイ
立命館、自陣45ヤードから。
先発QBは、エース11番西山選手(2回生)。
3rdダウン、11番QB西山選手→83番WR宗村選手(3回生)のパス成功で1stダウン更新。敵陣41ヤード付近へ。
1stダウン、西南学院の61番DL永田選手のQBサックで約8ヤードの大幅ロス。
3rdダウン、西南学院の22番DB黒土選手(1年生)のナイスカバーでパス失敗となり、1stダウン更新できず。
4thダウン16、82番P宇治野選手(2年生)がナイスパント。
西南学院、自陣13ヤード付近から。
立命館の94番DL松原選手のあわやセーフティのタックルで大幅ロスしたこともあり(写真↑)、1stダウン更新できず、4thダウン12、パント。
立命館、ただいま売り出し中の2番渡邉選手(1回生)がリターンも、西南学院の91番林選手(3年生)のナイスタックルであまりゲインできず、敵陣45ヤード付近から。
11番QB西山選手→80番TE吉永選手(3回生)のパス成功×2、11番QB西山選手→86番WR猪熊選手(3回生)のパスからのランで1stダウン更新×3。ゴール前へ。
最後は、2ndダウン、25番RB森本選手(3回生)が、OL陣の作ったホールを駆け抜け…、
タッチダウン!
18番K栃尾選手(3回生)のキック成功。
ホルダーは、14番宇野選手(4回生)。
立命館大学 7-0 西南学院大学、1Q残り1:27
立命館大学、16番K池上選手がキックオフ。
西南学院、1番岩永選手がナイスキックオフリターンし、自陣34ヤードから。
1stダウン、パス成功も、立命館の35番DB中川選手(2回生・大産大附属高卒)、97番DL大崎選手(2回生・立命館宇治高卒)が5ヤードのロスタックル。
立命館大学のみならず、各校とも昨年からこの学年(2回生)の活躍が目覚ましいですが、レギュラーとなりつつあるこの2人も要注目です
1stダウン更新できず、72番P田中選手がパント。
立命館、2番渡邉選手がナイスリターンし、敵陣42ヤードから。
第1Q終了、立命館大学 7-0 西南学院大学
<第2Q>
立命館大学、敵陣42ヤード、1stダウン10から。
1stダウン、44番LB天本選手(2年生)、72番DL田中選手らのロスタックルがあったものの、
2ndダウン11、11番QB西山選手→84番WR近江選手(2回生)の43ヤードロングタッチダウンパス成功!
18番K栃尾選手のキック成功。
立命館大学 14-0 西南学院大学、2Q残り11:13
立命館大学、格の違いを見せつけるロングタッチダウンパスで差を広げます。
立命館大学、16番K池上選手がキックオフ。
西南学院、1番岩永選手がナイスキックオフリターンし、自陣38ヤードから。
3rdダウン2、7番QB原口選手→1番WR岩永選手のパス成功からのランで1stダウン更新。敵陣47ヤードへ。
西南学院、この試合で初めて1stダウンを奪います。
4thダウン1、ギャンブルを選択!
32番RB岡本選手(3年生)のダイブで1stダウン更新。敵陣37ヤードへ。
1stダウン、7番QB原口選手のキープで1stダウン更新。敵陣22ヤードへ。
しかし、立命館の35番DB中川選手と4番LB長谷川仁志選手(4回生)のロスタックルや13番奥田選手(4回生)のナイスパスカバーもあり、続けては1stダウン更新できず。
17番K帆足選手(3年生)の43ヤードフィールドゴール成功!
ホルダーは、1番岩永選手。
西南学院、フィールドゴールでついに得点です!
立命館大学 14-3 西南学院大学、2Q残り4:27
その②に続く…。