いよいよ高校アメフト関西大会も二回戦に突入しました! 二回戦6月2日に行われました3試合の様子をちょこっと。
6月2日、この日は正に「大阪DAY!」でした。
まずは、一回戦で県立長浜北高校を破って二回戦進出を決めた関西大学第一高校が、広島1位の崇徳高校を圧巻のパフォーマンスで下し、関西大会ベスト4進出を決めました!
チーム名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
関西大学第一高等学校 | 20 | 14 | 20 | 9 | 63 |
崇徳高等学校 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
試合開始早々の関西大学第一高校DB32石川慧(2年)選手のインターセプト!
DB32石川選手の見事なインターセプト! 関西大学第一高校、この日のスターターQBは3番の井川直紀(2年)選手でしたが、途中QB40須田啓太(1年)選手に交代するなど若い選手も大活躍でした!
崇徳高校6番谷川翔太(3年)選手のキックオフリターン。
崇徳高校は12人での戦い。日差しも強く体力が削られる過酷な状況の中、懸命に戦いましたがタッチダウンはなりませんでした。しかし試合後スタンドからはあたたかい拍手が送られました!
※この試合はまた後程レポートを書きます。
滋賀県1位の立命館守山高校と大阪3位の高槻高校という強豪校対決として注目を集めたこの試合は、高槻高校RB7斎藤選手のランが大爆発! 一人で5つのタッチダウンを獲得し、高槻高校は春の関西大会優勝に向けて大きく一歩前進しました。
一方、新チームとして勢いに乗りたい立命館守山高校でしたが、高槻高校のランオフェンスを止めることができず悔しい敗戦となりました。
チーム名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
立命館守山高等学校 | 3 | 0 | 0 | 7 | 10 |
高槻高等学校 | 6 | 21 | 14 | 14 | 55 |
写真は、高槻高校オフェンスライン!
TE99水谷蓮(3年)、LT77松永知幹(2年)、LG79中部元貴(2年)、C53小島大和(1年)、RG73小林一輝(2年)、RT70上谷康介(3年)、QB11山下正太郎(3年)
※TE99水谷蓮選手は高校生ながら、U-19日本代表選手に選ばれています!
RB7斎藤選手の写真一択かと思いましたが、ここはあえて高槻高校のオフェンスラインをば。斎藤選手のランがどうしてこれほどゲインを重ねたかと分析してみますと、
1:オフェンスラインの見事な連携(しかもセンターの小島選手は1年生!)
2:TE99水谷選手をはじめとしたダウンフィールドでの献身的なブロッキング
3:RB7斎藤選手の持つスピードやカットバックといった個人技
と、上記3つの要因により立命館守山高校ディフェンスを完全に攻略! 圧巻のパフォーマンスでベスト4進出を決めました! 高槻高校は春引退のチームですから、この春にかける意気込みは他のチームと比べ物にならないほど。高槻高校にとっては、関西大会優勝に向けて大きく弾みをつける勝利となりました。
立命館守山高校、WR81大野光貴(1年)選手のパスキャッチ!
一方、劣勢に立たされた立命館守山高校はQB11宇野瑛祐(2年)選手のパスオフェンスに活路を見出すことに。タッチダウンを獲得したWR22松島望(2年)選手や、WR19堀江海里(2年)選手。さらには写真の1年生WR大野選手などへパスを成功させるなどし、悔しい敗戦ながら秋に繋がる一戦となりました。
※この試合はまた後程レポートを書きます。
昨年秋、関西大学第一高校相手に前半良いパフォーマンスを見せた南山高校ということもありこの試合を観たかった私(マーチ)でしたが、仕事の都合でエキスポFFを去ることに。
しかししかし、なんとこの試合南山高校が大阪1位の箕面自由学園を大いに苦しめ、二回戦の中でも屈指の大熱戦となったようです。この試合はレポートを書けないので、撮影に残った夫からの情報で試合経過をば。
【箕面自由学園高校×南山高校 試合経過】
【経過1】
前半、主導権を握ったのは前評判の高い箕面自由学園でした。QB11糸川幹人(3年)のロングボムが美しく決まり、14-0と箕面自由学園が大きくリードします!
※箕面自由学園QB11糸川幹人(3年)!
「みのじは11がとにかく凄かったわ」と夫絶賛のQB11糸川選手。強肩から繰り出されるロングボムと、快足を生かしたキーププレーで、箕面自由学園オフェンスを文字通り引っ張ります。
※QB11糸川幹人(3年)選手は高校生ながらU-19日本代表選手に選出されています!
※第1Q、QB11糸川→WR80鈴木絢真(2年)へのロングパスでタッチダウン!
※箕面自由学園DB10山口翔(2年)のインターセプト!
※WR80鈴木絢真(2年)のパスキャッチ!
※WR15山下宗馬(3年)へのロングパス成功!
※QB11糸川のランでタッチダウン!
箕面自由学園が14-0と試合をリードします。
【経過2】
14点を追う南山高校も反撃に出ます。RB29後藤祥太(3年)のランプレーやQB9石田徹也(3年)のパスプレーなどでファーストダウンを更新させレッドゾーンまで迫ると、最後はQB9石田→RB32高島尚之(2年)へのパスでタッチダウン! しかし、TFPのキックを外し南山高校の得点は6点に終わってしまいます。
※RB29後藤祥太(3年)のランプレー!
※QB9石田徹也(3年)のパススロー!
※RB32高島尚之(2年)のランアフターキャッチでタッチダウン!
前半残り1分半のところで南山高校が6点を返します。
【経過3】
前半はこのまま終わるかと思われた残り1分半。箕面自由学園の華麗なパスオフェンスが観客を沸かせます。QB11糸川→WR80鈴木絢真へ2度目のタッチダウンパス成功! TFP、K9山北爽一郎(3年)のキックも決まり、前半を21-6と箕面自由学園の15点リードで折り返します。
ロングパス一閃! またもやWR80鈴木へのロングパスが成功!(連続1枚目)
※(2枚目)そのままエンドゾーンへタッチダウン!
※TFP、K9山北爽一郎(3年)のキックも成功! 箕面自由学園が21-6とリードします。
【前半終了 箕面自由学園 21-6 南山高校】
【経過4】しかし後半開始早々、南山高校が圧巻のドライブを披露します。自陣18YDからの攻撃を、RB29後藤のラン、RB23竹内悠真(1年)のラン、QB9 石田→TE8岩島勇斗(3年)へのパス成功でレッドゾーンへと前進。エンドゾーン目前まで迫りますが、追い詰められた4thダウン。ゴール前からRB32高島のランでタッチダウン! 6点を加えると、続くTFPの場面で見慣れない隊形へ。ロンリーセンターの隊形からの2ポイントコンバージョン成功! 8点を加え、その差を7点に縮めます。
※南山高校、RB23竹内悠真(1年)のラン
※TE8岩島勇斗(3年)へのパス成功&ランアフターキャッチでレッドゾーンへ!
※ゴール前まで前進しますが、箕面自由学園のディフェンス固く南山高校4thダウンへ。
※南山高校、4thダウンギャンブル! RB32高島のタッチダウン!
※南山高校TFP、2ポイントコンバージョンの「ロンリーセンター」!(連続1枚目)
ご覧ください! QB9石田選手の前にはセンター79番の藤原快(3年)選手しかおらず、他のラインの選手は左側へ。なかなかお目にかかれないロンリーセンターというフォーメーション! この後モーションで選手が増えて・・・・・・。
※2ポイントコンバージョン、QB9石田のランで成功!
意表を突くフォーメーションから最後はQB9石田選手のキープで2ポイント成功! 箕面自由学園 21-14南山高校へ。
このロンリーセンターや昨秋の試合でも思いましたが、南山高校は周到に準備しチーム全体がよく訓練されていますね。フットボールIQが高そう!
【経過5】
このタッチダウンによりモメンタムは南山高校へ。続く箕面自由学園のオフェンスをパントに抑え攻撃権を手に入れると、QB9石田→RB32高島へのパスが成功し南山高校は一気にレッドゾーンへ迫ります。しかし負傷交代で急遽登場したQB3小島拓也(2年)による4thダウンギャンブルを箕面自由学園LB9山北がQBサック! ターンオーバーにより攻撃権が箕面自由学園へと渡ります。
※ファーストダウンを更新し吠える南山RB32高島。
※南山高校4thダウンギャンブルですが、箕面自由学園LB9山北のQBサック!
箕面自由学園ディフェンスが意地を見せます。
※箕面自由学園、LB9山北ガッツポーズ!
これで再度モメンタムは箕面自由学園に。箕面自由学園は勝利へ向けて着実に歩みを進めます。
【経過6】
攻撃権を手に入れた箕面自由学園は持ち前の地力を発揮。QB11糸川のキープ、RB10山口のランなどで時間を使いつつドライブを進め、RB21元古耀介(3年)のランでギャンブルを成功させるとゴール前1YDへ。箕面自由学園はフィールドゴールトライへ向かいますが、これがまさかの不成功!
7点差のまま攻撃権は南山高校へ。しかし試合残り時間は僅か1分04秒しかありません!
※RB10山口のランプレー!
※RB21元古耀介(3年)のランでギャンブル成功! ファーストダウン!
※WR3海﨑琢(2年)のランプレーでゴール前へ!
しかし、3点を追加しようとする箕面自由学園のフィールドゴールは不成功。試合残り1分4秒、21-14。
自陣18YDから南山高校の同点を狙うドライブが始まります。
【経過7】
試合残り1分4秒、タッチダウンが必要な南山高校。このドライブに登場したのはエースQB9石田。スパイクで時計を止めながらWR95今井達也(3年)へのパス成功、WR28永井勝久(2年)へのパスを成功させ敵陣へ。さらにロンリーセンターのフォーメーションからQB9石田→WR95今井?へのパス成功! 南山高校、一気にゴール前へ迫ります。
しかし、ゴール前からのパスを箕面自由学園DB21元古がインターセプト! これで南山高校は万事休す。ワンポゼ差を争う息詰まる熱戦は箕面自由学園の勝利で幕を閉じました!
※南山高校、WR95今井達也(3年)へのパス成功!
※WR28永井勝久(2年)へのパス成功!
※南山高校、ゴール前7ヤードへ。
※南山高校の希望を打ち砕く箕面自由学園のビッグプレー! DB21元古のインターセプト!
南山スタンドの観客が一斉に立ち上がった、DB21元古選手のインターセプト! これで南山高校は万事休す。箕面自由学園がこの日3校目の関西大会ベスト4を決めました!
【試合終了 箕面自由学園 21-14 南山高校】
息詰まる攻防に両スタンドも沸きに沸いた一戦。大阪1位のプライドを背負って戦う箕面自由学園の意地と強豪相手に一歩も引かずこの決戦に臨んだ南山高校のハイレベルな戦いぶりに、試合後には両スタンドから盛大な拍手が送られ「ナイスゲーム!」の声が何度も飛んだそうです(観たかった!!!!)。
箕面自由学園高校が勝利したことでこの日は、大阪2位の関大一高、大阪3位の高槻高校、大阪1位の箕面自由学園と大阪代表が他府県代表を蹴散らしベスト4のうち3校が大阪代表という結果に!
大阪代表の強さ、好調さが如実に表れた一日となりました。
一方、敗れました南山高校は春引退のチームと聞いていますが、この試合で3年生は引退でしょうか。
「南山は今シーズンこれまで観たチームの中でも一番サイドラインから声が出ていた」との夫の言葉が南山のチーム作りのすばらしさを物語っていますね。3年生の試合をもう見られないのは残念ですが、プリンスボウルやほかの場所でまた選手たちの元気の姿を見せてもらいたいと思います。
レポの代わりにちょっとだけのつもりが、長くなってしまいました・・・・・・。
6月3日の関西大会(&神戸ボウル)ちょこっとと準決勝の組み合わせはまた後程。
(ひとまず終わり)