いよいよ高校アメフト2018シーズンも各地で開幕。私の2018シーズン初観戦はこの試合。4月8日同志社大学グラウンドにて行われました京都府大会初戦同志社国際高校×龍谷大付属平安高校の試合を簡単にレポートします。
シーズン予定表に紫野高校の名前が見当たらない(泣;;)ところを見るに、この春シーズンも京都府大会は立命館宇治高校、同志社国際高校、龍谷大平安高校の3校の総当たり戦となり、優勝した1校だけが関西大会出場の切符を掴みます。
この日は4月と思えないほどぐっと気温が下がり、さらに強風が吹く荒れ模様。体感的には春の試合とは思えないほどの寒さでしたが両校の父兄ファンがたくさん集まりました!(写真は金網越しの撮影となる為、ピンボケ及び何か白いものが映り込んでいますがご了承ください)
同志社国際垂れ幕!
龍谷大平安垂れ幕!
同志社大学グラウンドでもゲームクロックとプレイクロックが見やすいところに置かれています。ファンとしてはありがたい限りです☆
コイントスの模様
同志社国際:主将1番渡辺雅友 副将69番川田舜大 58番鍛冶明篤 14番内田匠
龍谷大平安:主将27番堀祥吾 9番宮本康太 10番清水大和
コイントスの結果、同国後半チョイス。前半は同志社国際のキックオフ、龍谷大平安のリターンとなりました。
同志社国際円陣!
ホームで開幕戦を迎える同志社国際! 1番渡辺キャプテンを中心として初スタートが待ち遠しいといった感じです。練習の時からのびのびと大きな声を響かせていた同志社国際、2年連続関西大会出場に向けて落とせない一戦です。
龍谷大平安円陣!
毎年少数精鋭で戦っている龍谷大平安ですが、今年も少し人数的に寂しい様子。しかし相変わらずガタイの良い選手が多いですね。選手層の厚さでは劣勢の龍谷大平安はこの個人個人のサイズを生かす試合展開にしたいところです。
前半は同志社国際のキックオフ、龍谷大平安のリターンで開始です!
同志社国際キックオフ前準備。
今年のキッカーは誰だろうと練習から注目していましたが、キッカーは22番の森選手でした☆
同国K22森雄大(3年)のキックオフを平安リターナー10番清水がナイスリターン!
龍谷大平安、自陣32YD付近よりのファーストドライブ。QB10清水大和(3年)!
リターナーとしても登場しているQB10清水選手。最終学年となり文字通り大黒柱としての活躍が期待されます。
平安の攻撃はRB27堀祥吾(3年)のラン、ランは同国ロスタックル、3rdD7 QB10清水のキープもFDには至らず。
龍谷大平安の攻撃は狙いのランプレイを中心に展開しますが、同国ディフェンスに阻まれ3&out。写真は今年平安を牽引するキャプテンRB27堀選手のランプレイです。
平安、4thダウン。P9宮本康太(3年)のパントへ。
平安のパントを同国リターナー13番浜田がナイスリターン。
同国のファーストドライブはフィールド中央付近より。QB47小島知紘(2年)!
同国スターターQBは47番の小島選手です! 昨年も1年生ながらワンポイントQBで起用された経験がある小島選手とは言え個人的には少し意表を突かれましたが、この小島選手が終始落ち着いたクォーターバッキングで同国オフェンスを牽引します!
RBに入った89番相宮寛太(3年)がナイスゲインでFDを更新! 敵陣に入ると再度RB89相宮がぐいぐいとランでゲインしそのまま独走タッチダウン!
RB89相宮選手のランランであっという間にタッチダウン!
相宮選手の元に集まってくる選手たち!
わずか2プレイでタッチダウンを獲得した同志社国際、幸先の良いスタートです。
同国TFP、K22森のキックも成功!
この試合先制点は同志社国際! K22森のキックも成功し、同志社国際が7点をリードします!
1Q残り7:02【同国 7-0 平安】
※この後も龍谷大平安のオフェンスが攻めあぐねている中で、同志社国際が次々と得点を積み重ねていきます。
同国K22森のキックオフを平安リターナー7番矢内がリターン。
平安自陣30YD付近よりの攻撃。QB10清水のキープ7YDゲイン。
平安、続くRB7矢内壮汰(2年)のランは同国DL54黒川涼太(3年)のロスタックル!
平安追い込まれた3rdD5 QB10清水のキープもストップ。
同国ディフェンダー陣vsQB10清水選手! DB18深沢健人(3年)選手、先ほどロスタックルのDL54黒川選手、LB85原岡樹生(3年)選手が素早く取り囲み、同国DB80強力幹央(3年)選手が待ち構えており、平安QB10清水選手のランもFDには届かず。
平安4thダウン。P9宮本のパントへ
平安のパントを同国リターナー13番浜田健(3年)がまたもやビッグリターン!
昨年キャプテンの鏡味選手から13番を受け継いだ浜田選手! エースレシーバーとしての期待の大きさが窺えますが、その期待通り浜田選手のビッグリターンで同国はまたもや敵陣からの攻撃権を手に入れます。同国敵陣15YDよりの攻撃へ
同国敵陣15YDよりの攻撃。RB14内田匠(3年)のランが・・・・・・(1枚目)
中央をひらひらと走るRB14内田選手!
(2枚目)ナイスゲインでFD!
グイっとゲインしてFD!
さらに、RB14内田が再度中央を突きTouchdown!(こちらは写真がよろしくなく) TFP、K22森のキックも成功しリードを広げます!
1Q残り3:42【同国 14-0 平安】
同国K22森のキックオフを平安10番清水がリターン。
平安の攻撃は自陣25YD付近より。
平安自慢の大型オフェンスライン! LT78坂泰地(2年)、LG51寺西行樹(2年)、C55渡邊響流(3年)、RG59藤井雅大(2年)、RT77木村樹(2年)。RG59番の藤井選手は183㎝、140㎏だそうです。ひえー。
しかし平安の攻撃は未だ噛み合いません。RBへピッチしたボールを確保できずファンブルロスト! 同国DL52番山内聖太(3年)がリカバー!
春の初戦ということもありボールが手に着かないのか連携がまだまだなのでしょうか。龍谷大平安はオープンに振ろうとピッチしたボールが後ろパス失敗となりそのボールをロスト。リカバーは同国DL52山内選手でした! 攻撃権は同志社国際へ移ります。
ターンオーバーにより攻撃権を手に入れた同国はこのチャンスに嵩にかかって攻めあがります。敵陣よりの攻撃。QB47小島のキープでFDを獲得すると・・・・・・。
最後はRB21高岡昂平(2年)のランでTouchdown!
同国、3つ目のタッチダウンは2年生RB21高岡選手です! K22森のキックも成功!
1Q残り2:49【同国 21-0 平安】
同国ゴロキックを前の方で確保した平安74番坂がリターン。平安自陣42YD付近より。
平安自陣42YD付近からと好ポジションからの攻撃です。このポジションを生かしたい平安でしたが、RB27堀のランもノーゲイン、RB7矢内のランは同国LB85原岡がストップ、3rdD8 RB27堀のランゲインもFDには至らず。
RB27堀選手、RB7矢内選手のランも同国の固いディフェンスを崩すことができず。ここまで龍谷大平安はファーストダウン更新がありません。良いフィールドポジションからの攻撃も3&out
4thダウンとなりギャンブルに行くのかどうかベンチをうかがう平安の選手たち。
ギャンブルの選択を迫られる平安。しかし残り5ヤードということで、ここは無理をせず。この後の展開を考えると少しくらい無理をしておいても良かったかなとも思いますが、それはさすがに結果論ですね。 平安の4thD5 P9宮本のパントへ。
同国自陣39YD付近よりの攻撃。RB89相宮のスィープFD!
ここで1Q終了です。
1Q終了【同国 21-0 平安】
2Q開始。同国敵陣45YD付近より。同国ナイスゲインもホールディングで下がり、1stD13 QB1渡辺雅友(3年)のナイスゲインFD! 敵陣23YDへ
おお、ここでキャプテンQB1渡辺選手が登場です! 反則で少しテンションがさがり気味なところをキャプテンの足で一気にファーストダウン! 同国オフェンス、またもや意気上がります!
ランはロス、同国タイムアウト前半1回目の後でした。QB47小島→WR13浜田パス成功そのままエンドゾーンへTouchdown!
一気にロングパスを投じるQB47小島選手! ターゲットとなったWR13浜田選手がキャッチしてからエンドゾーンまで走り込みタッチダウン!(写真がこんなのですみません><)
内田選手が祝福に駆け寄ります! 同国ここまでランプレイ中心でしたが、ここで一気にギアチェンジ。WR13浜田選手へのロングパスでタッチダウンです!
ランプレイにパスプレイ。テンポよくオフェンスを展開する同国の4つのタッチダウンは全て別の選手が獲得。相宮選手、内田選手、高岡選手、浜田選手と今シーズン活躍するであろうオフェンスウェポンをこれでもかと見せつけます。
K22森のキックも成功し、同国が大量リードを獲得です!
2Q残り8:25【同国 28-0 平安】
同国K22森のキックオフを平安10番清水がリターン。
平安自陣31YDよりの攻撃。QB10清水から・・・・・・。(1枚目)
(2枚目)WR17藤林皓輝(2年)へ6YDパス成功!
28点を追う龍谷大平安。QB10清水選手からWR17藤林選手へのパス成功! このプレイで調子を上げてくれるかと思いましたが・・・・・・。
しかしその後ランノーゲイン、QB10清水のキープもFDには至らず。 オフェンスに苦しむ平安。またもやP9宮本のパントに終わります。
同国リターナー13番浜田がナイスリターン!
同国敵陣35YD付近よりの攻撃。
同志社国際のオフェンスライン。LT73奥野陽大(2年)、LG72澤渡翔史郎(3年)、C52山内聖太(3年)、RG69川田舜大(3年)、RT58鍛冶明篤(3年)かな?
ランは平安LB78坂泰地(2年)のロスタックル!
これ以上進ませないと平安LB78坂選手がランプレイをロスタックルに仕留めますが・・・・・・。
QB47小島のキープFD!
自らの足もあるQB47小島選手! 平安ディフェンスを翻弄する攻撃でレッドゾーン付近へ。
ここで、ダウンマーカー破損の為?暫し試合が止まりました。
中断の後の同志社国際のオフェンス。WR11泉勇太朗(2年)のジェットスィープで9YDゲインすると・・・・・・。
おっ、泉くんだねと思う間もなく続けてWR11泉選手のランでFD! 同国ゴール前へ!
ダウンマーカーが壊れてしまって、こうなりました。同志社国際の1stdown Goal to go。
すさまじい強風に耐えられなかったのかダウンマーカーが破損してしまったため、こんな形に。おつかれさまです!
同国、ゴール前より。RB89相宮のランでTouchdown!
最後はRB89相宮選手のランでタッチダウン! 相宮選手はこの日二つ目のタッチダウンとなりました!
K22森のキックも成功し、同国リードが35点となりました。
2Q残り4:07【同国 35-0 平安】
同国K22森のキックオフを平安7番矢内がリターン。
前半残り4分。平安自陣25YDよりの攻撃。大きくリードを許した平安は、とにかく得点を目指すのみです。パス失敗、RB27堀のランナイスゲイン、3rdD5 同国DB22森がファンブルリカバータッチダウンも同国にオフサイドがあり逆に平安にファーストダウン。平安はこの試合初の1stダウン更新です。
QB10清水のラン7YDナイスゲイン!
孤軍奮闘のQB10清水選手がナイスゲイン! しかしその後ボールをファンブルし自チームが押さえるもヒヤッとするプレイ。初戦ということもあり固さも見られるでしょうか。
その後、QB10清水のランがゲインし3rdダウン1。平安タイムアウト 前半残り1:11。3rdダウン、パスを狙うも失敗。4thダウンへ。
いよいよ追い込まれた龍谷大平安、4thD1ダウンギャンブル! 中央のランで突破を目指しますが同国ディフェンスに阻まれFD獲得ならず。ターンオーバーです!
1YDをランプレイで取りに行く平安ですが、中央を抑える同国ディフェンダー陣、DL58鍛冶選手、LB85原岡選手らに阻まれ突破ならず。ターンオーバー攻守交代です。
ギャンブルを抑えた同国、敵陣42YD付近よりの攻撃。ここで一気に試合を決めにいくビッグプレイ! QB47小島から・・・・・・。(1枚目)
素晴らしい働きを見せる2年生QB47小島選手、ここも思い切って投じたロングパスが・・・・・・。
エンドゾーン内のWR13浜田へヒット! 同国パス成功でTouchdown!
いやー、こんなに気持ちよくロングパスを決められては平安もなすすべがありません。同国QB小島→WR13浜田の圧巻のタッチダウンパス! 浜田選手もこの試合2つ目です☆
TFP、K22森のキックも成功!
この試合TFPすべて成功のK22森選手! 龍谷大平安の大型ライン55番渡邊選手、59番藤井選手らのがんばりも及ばず。同国のリードはこれで42点となりました。
前半残り44秒【同国 42-0 平安】
同国K22森のキックオフを平安7番矢内がリターン。平安残り時間わずかな中での攻撃。
パスを同国DB22森がカット、パス失敗、ランもストップ。平安タイムアウトで時計を止めるも前半残り14秒。平安は4thダウンギャンブルでロングパスを狙いますが、失敗で攻守交代です。
前半残り7秒。同国RB2松村学(3年)のランで時間を流し前半終了・・・・・・と、ここで両チームが相手サイドラインに整列。
※ここで規定により試合終了です。
試合終了【同志社国際 42-0 龍谷大平安】
以上、簡単ですがレポートしましたように京都府大会初戦同志社国際vs龍谷大平安の試合は同志社国際が前半で試合を決める快勝となりました! 同志社国際にとっては新チームになってからの公式戦とあって気合いが入っていることも、今後は誰でもない俺らがやってやるぜという決意表明もあるでしょうが、チャンスをもらった選手らがことごとくナイスプレイを決めるという充実っぷり。とにかくボールを持てばタッチダウンという怒涛の攻撃で、ホーム開幕戦を応援に来てくれた皆さんの前でのびのびとしたプレイを見せ、龍谷大平安の追撃が来る前に一気に試合を決めてしまいました。いろんな選手が活躍したことでそれぞれの持ち味もアピール出来、素晴らしい快勝となりましたね。次の立命館宇治戦に良いイメージで挑むことができるでしょうし、次戦がとてもたのしみとなりました!
一方の龍谷大平安はなかなか実力を発揮できず、不安の残る初戦となってしまいました。今年の平安はQB10清水選手を中心に大型ラインを生かしたランプレイで行くのかなという私の予想は当たっていたようですが、そのランプレイを同国にきちっと対応されたことでなかなかオフェンスでリズムが作れず、またディフェンスでは同国オフェンスへの対応策が見出されないままずるずると試合を持っていかれてしまいました。初戦ということでボールが手に着かなかったりと上手く行かない部分は仕方ないのですが、なにかを仕掛ける前に試合が終わってしまって、観ているこちらも「うーん、何か打開策はなかったんだろうか」と歯がゆさを感じる試合でした。
と、ネガティブなことをつらつら述べてしまいましたがまだまだ春の初戦です! まずはこの試合で出てきた課題をしっかりと反省し、次の立宇治戦に繋げてほしいと思います。
試合後の龍谷大平安のミーティング。
自分たちの持ち味を十分に発揮できずに終わってしまった龍谷大平安は悔いの残る試合。ですが、まだまだ春の初戦! 2018シーズンはこれからです! 監督、キャプテンを中心に反省点を修正して、次の試合に挑んで欲しいと思います。(そしてたくさん部員が増えてくれますように!)
同志社国際、試合後の整列!
渡辺キャプテン率いる同志社国際はもはやおなじみとなった深々とした挨拶で応援に来てくださった方々に感謝を表しています。素晴らしいスタートとなった春大会、選手たちは次戦立命館宇治高校戦に向けてまたふつふつと闘志を燃やしていることでしょう。次の試合も好プレイを期待したいですね!
(ちなみに金網越しの観戦はこんな感じで、ここから望遠で写真を撮っております)
以上、高校アメフト京都府大会開幕の一戦でした。
京都府大会の次の試合は4月22日立命館宇治高校にて
立命館宇治高校×龍谷大学付属平安高校の試合が行われます! 引き続きご注目をお願いします☆
(終わり)