平成29(2017)年12月17日(日)、甲子園球場にて行われました第72回甲子園ボウル(全日本大学アメリカンフットボール選手権 決勝戦) 2017 日本大学(東日本代表・関東1位) x 関西学院大学(西日本代表・関西2位)の試合レポです。
その前に、この日の午前中に中学タッチフットボールの招待試合(関西中学大会決勝戦)がありましたので、簡単に御紹介を。
立命館宇治中学と
啓明学院中学が対戦し、
第4Qが終わって0-0のスコアレスドローに。
延長戦のタイブレイク1回表で啓明学院中学がタッチダウン+キック成功で7点先制し、1回裏の立命館宇治中学もタッチダウンパス成功!…のように見えましたが、その前にQBへのタッチがありパス成功は無効に…。
その結果、0-7で啓明学院中学が勝利しました!
啓明学院中学は、チェスナットリーグチャンピオンの大阪ジュニアベンガルズにも勝利し、1月8日(月祝)に、富士通スタジアム川崎にて、関東王者の川崎グリーンライズ相模原と対戦します。
彼らの中から、将来、甲子園ボウルで活躍する選手が出てくるかもしれませんね
さてさて、大学生の甲子園ボウルのレポに戻りましょう。
まずは2年ぶりの甲子園ボウル出場・日本大学から選手・スタッフの入場です。
先頭の旗手は、副将でDBの3番B.ビィーティー選手。
そして、円陣。
日本大学のこの日のスタメンです。
(rtvのアーカイブから転記させていただきました。)
<オフェンス>
OL:51番植原涼選手(2年生)、59番加倉井翔選手(4年生)、61番村田航平選手(3年生)、55番後藤大輝選手(4年生)、54番松浦拓未選手(4年生)
WR:7番福島大揮選手(3年生)、83番林裕嗣選手(1年生)、81番クック立志選手(4年生)、82番小倉豪選手(2年生)
RB:30番川上理宇選手(1年生)
QB:10番林大希選手(1年生)
K:4番篠原歩夢選手(4年生)
<ディフェンス>
DL:73番伊東慧太選手(1年生)、57番山崎奨悟選手(4年生・主将)、74番樋口斎選手(1年生)、91番宮川泰介選手(2年生)
LB:1番モーゼス ワイズマン選手(3年生)、9番楠井涼選手(3年生)
DB:7番小田原利之選手(3年生)、23番吉田朋治選手(3年生)、49番奥本魁選手(4年生)、3番ブロンソン ビィーティー選手(4年生)、48番柴田和樹選手(1年生)
P:54番松浦拓未選手(4年生)
先日のブログでも御紹介させていただきましたが、日本大学には大阪の高校から進学した選手が数多くいます。
(参考・過去ブログ)お帰りなさい!日本大学の元・大阪高校生フットボーラーたち(や)
スタメンでは、10番QB林大希選手(府立大正高校出身)、81番WRクック立志選手(関西大倉高校出身)、82番WR小倉豪選手(大阪産業大学附属高校出身) 74番DL樋口斎選手(追手門学院高校出身)、9番LB楠井涼選手(大阪学芸高校出身)が、大阪の高校出身ですね。
どの選手も高校時代に試合を観てきた選手なので、甲子園ボウルで関西に戻ってきてくれたのは、とても嬉しいです!
また、試合が始まってみると(スタメン表を見たのは試合後なので)、大阪出身か否かは関係なく、このスタメン以外にも1年生の出場が多いことにビックリ!
私の持論として「1・2年生が活躍しているチームは強い」というのがあるので、「これは、もしかするんじゃないか…」と感じました。
続きまして、2年連続甲子園ボウル出場・2連覇を狙う関西学院大学の入場です。
1塁側は、アルプスを中心に、外野・内野スタンドにわたるKGブルーの青い壁が壮観です!
立命館大学パンサーズファンの私としては、この青い壁に軽く恐怖を感じます
この大応援団を背に、70番OL井若主将、旗手である44番LB松本副将を先頭に、選手・スタッフの入場です。
ビックゲーム恒例の円陣からの「Fight on」です。
関西学院大学のこの日のスタメンです。
(rtvのアーカイブから転記させていただきました。)
<オフェンス>
OL:70番井若大知選手(4回生・主将)、73番森田陸斗選手(2回生)、71番光岡昌典選手(3回生)、59番松永大誠選手(2回生)、54番池田勇気選手(4回生)
TE:91番對馬隆太選手(3回生)
WR:11番前田泰一選手(4回生)、88番亀山暉選手(4回生)、85番松井理己選手(3回生)
RB:34番山口祐介選手(3回生)
QB:18番西野航輝選手(3回生)
K:8番安藤亘祐選手(2回生)
<ディフェンス>
DL:98番柴田啓汰選手(4回生)、58番藤木秀介選手(4回生)、52番寺岡芳樹選手(2回生)、90番三笠大輔選手(3回生)
LB:44番松本和樹選手(4回生)、49番海崎悠選手(1回生)
DB:32番吉野大也選手(2回生)、42番木村翔太選手(3回生)、25番横澤良太選手(3回生)、45番畑中皓貴選手(2回生)、3番小椋拓海選手(4回生)
P:14番中岡賢吾選手(2回生)
コイントスには、関西学院大学側(奥側)からは70番OL井若主将、58番DL藤木副将、44番LB松本副将、日本大学側(手前側)からは57番DL山崎主将、3番DBビィーティー副将、59番OL加倉井副将、81番WRクック副将が参加です。
私たちは4年前、今の大学4回生が高校3年生の時にこのブログを始め、高校アメフトを現地でしっかりと観るようになったので、この学年にはすごく思い入れがあるのですが。
(…そりゃぁ、私たちも5シーズンもブログやってれば年を取りますよ。その辺は御忖度ください(苦笑)!)
関西大倉高校アメフト部でチームメイトだった松本くん(写真↑上側の40番)とクックくん(写真↑下側の84番)が、この甲子園ボウルのコイントスでお互い両チームの副将として向かい合うことになるとは…。
ちなみに、彼らが3年生の時の関西大倉高校は、秋の全国大会で現・関西学院大学の藤木主将率いる関西学院高等部に0-7で惜敗し、3年生が引退となっています。
その時の対戦相手である関西学院の大学に進学したLB松本副将と大学ラスボスとして再び関西学院に立ち向かうWRクック副将、いやぁ…、これだけでちょっと感慨深いものがありました。
コイントスは関西学院大学が勝利し、前半レシーブを選択しました。
これは、立命館大学に対し先制し圧勝した西日本代表決定戦と同じ狙いでしょうか…。
なお、甲子園ボウルは1Q15分計時です。
<第1Q>
日大の4番K篠原歩夢選手(4年生・長崎日本大学高校出身)のキックオフで試合開始。
関学、11番Ret前田泰一(ひろかず)選手(4回生・関西大学第一高校アメフト部出身)がリターンし、自陣30YD付近より。
先発QBは18番西野航輝選手(3回生・箕面自由学園高校アメフト部出身)。
1stダウン、18番QB西野選手得意のキーププレイで約25ヤードのロングゲイン!
写真↑、並走する91番TE對馬(つしま)隆太選手(3回生)は、QB西野選手の箕面自由学園時代のホットターゲットでした。
大学ではレシーブする機会はぐっと減りましたが、その分、重量感が増しブロッキングTEとして、いい活躍を見せてくれています。
1stダウン更新し、敵陣44YDへ。
続く1stダウン、85番WR松井理己選手(3回生・市立西宮高校アメフト部出身)へのロングパス成功!
ランアフターでさらにゲインし、一気にゴール前へ。
日本大学にオフサイドの反則がありましたが、当然、これはディクライン。
しかし、このプレイ終了時に、WR松井選手は負傷退場に…。
続く1stダウン、18番QB西野選手のランでTouchdown!
8番K安藤亘成(2回生・関西学院高等部アメフト部出身)のTFPキックも成功。
K安藤選手は、高校3年生の時にクリスマスボウルで三隅杯(最優秀バックス賞)を受賞している期待のキッカーです。
ホルダーは29番木村悠歩選手(4回生・関西学院高等部アメフト部出身)。
1Q残り13:49 日本大学 0-7 関西学院大学
関西学院大学、たったの!3プレイ、試合開始たったの!1:11で、あっさりと先制タッチダウンを奪います。
この時、私は「あぁ、いつもの(関西圧勝の)甲子園ボウルになるのかなぁ…」と思ったのですが、そうはなりませんでした。
関西学院の31番K小川拓光選手(3回生・静岡学園高校出身)がキックオフ。
日大、83番Ret林裕嗣選手(1年生・佼成学園高校アメフト部出身)がリターンし、自陣20YDより。
おぉー、昨年のクリスマスボウルでこちらも三隅杯(最優秀バックス賞)受賞の1年生の林裕嗣選手、もう試合に出てるんですね!
先発QBは、もうすっかり有名人、1年生ながら伝統のエースナンバー10番を背負う林大希(たいき)選手(府立大正高校アメフト部出身)。
ワタクシ、今年の甲子園ボウルは、高校時代以来、1年ぶりに彼のプレイを観るのを楽しみにやって参りました!
日大オフェンス1stシリーズは1stダウン更新できず、9番P楠井涼選手(3年生・大阪学芸高校アメフト部出身)がパント。
関学、88番Ret亀山暉(あきら)選手(4回生・啓明学院高校アメフト部出身)がパントリターンし、自陣35YDより。
1stダウン、34番RB山口祐介選手(3回生・県立横浜栄高校出身)のナイスゲインで1stダウン更新。敵陣49ヤード付近へ。
写真↑、OL・TE陣のナイスブロックで、走路がキレイに開いていますね。
日大の1番LBモーゼス ワイズマン選手(3年生・カポレイ高校出身)のロスタックルがあったものの、
続く3rdダウン14、18番QB西野選手→88番WR亀山選手(写真↑)のパス成功で1stダウン更新。敵陣38YDへ。
日大の3番DBブロンソン ビィーティー選手(4年生・カフク高校出身)と74番DL樋口斎選手(1年生・追手門学院高校アメフト部出身)の4ヤードロスタックルもあり、続けては1stダウン更新できず。
4thダウン、ここで50ヤードフィールドゴール隊形に。
しかし、これはフィールドゴールフェイクパント。
関西学院、8番P安藤選手のナイスパントで、日大を自陣1ヤード(!)まで押し込めます。
日大、自陣1YDより。
1stダウン、39番RB宋旻宰選手(1年生・日本大学豊山高校アメフト部出身)のナイスゲインで1stダウン更新。
3rdダウン5、10番QB林大希選手のキープで1stダウン更新。自陣23ヤード付近へ。
さらに、10番QB林大希選手→82番WR小倉豪選手(2年生・大阪産業大学附属高校アメフト部出身)のパス成功、5番RBウィリアムス デレク アキラ選手(3年生・ベイショア高校出身)のランで1stダウン更新×2。敵陣39ヤード付近へ。
続く1stダウン、10番QB林大希選手から…、
…からのランで一気にTouchdown!
これは鮮烈なタッチダウンでした…
試合開始前に、(ま)さんと「林→林のパスがあるかもですね(笑)」と言っていたのですが、日大の先制点はこの「林→林」の1年生から1年生へのパス成功からのタッチダウンとなりました。
試合後の新聞記事で拝見しましたが、このプレイは、立命館大学時代に最大のライバル・関西学院大学と散々対峙してきた長谷川昌泳コーチのとっておきのプレイコールだったようです。
しかし、TFPキックは関学にブロックされ失敗に。
1Q残り2:24 関西学院大学 7-6 日本大学
このキック失敗の1点が後々響かなければいいのですが…。
その②に続く…。