平成29(2017)年11月26日(日)、エキスポフラッシュフィールドにて行われました全国高校大会2017秋 関西決勝 関西大学第一高校(大阪2位) x 立命館宇治高校(京都1位) の試合レポの続きです。
試合残り3:30 関西大学第一高校 24-14 立命館宇治高校
立命館宇治高校が追い上げる展開も、試合残り時間はどんどん減っていきます…。
この試合レポの写真は、私撮影のもの以外に、技術顧問こと(ま)さんの旦那さんが撮影したものも使用させていただいております。
<第4Q途中から>
あと3分半で10点差を追いつかなければいけない立宇治、ここは当然オンサイドキックを試みますが…、
関一の13番村重壱心選手(2年生)がカバーし、オンサイドキックは失敗に!攻撃権は関一へ。
試合残り3:20
関一、敵陣41ヤード付近より。
ランプレイ2回の間に、立命館宇治、タイムアウト2回目、3回目を取得。
試合残り3:03
関大一高、3rdD1、11番RB柳井竜太朗選手(3年生)のランで1stダウン更新。敵陣29YDへ。
試合残り2分半、時計は回ります。
3rdD8でぎりぎりまで時間を使い、関一タイムアウト2回目を取得。
試合残り0:56
関大一高、3rdダウン8、ランプレイも1stダウン更新には至らず。
関一、わざとディレイで下がり、時間を消費。
試合残り0:11
関大一高、4thDギャンブル、パス失敗でターンオーバー。
関大一高は、立命館宇治のリターンを警戒してか、パントを蹴らず、ギャンブル(失敗)を選択しました。
関大一高、時間をめいっぱいいっぱい使いきり、試合残り0:05で攻撃権を立命館宇治に渡します。
立宇治、自陣29ヤード付近からのオフェンスに。
どうにかパスをつないでゲインを狙いますが、エンドゾーンには至らず、タイムアップ。
試合終了、関西大学第一高校 24-14 立命館宇治高校
アメフト観戦女子@amefootkansen関西大学第一高校 勝利の瞬間(ゲームセット) (2017.11.26.立命館宇治高校戦@エキスポFF) https://t.co/EGvnnLvWQu
2017年11月26日 21:25
関西大学第一高校は、なんとなんと19年ぶりのクリスマスボウル(全国高校大会決勝戦)出場です!
選手・スタッフの高校生の皆さんがまだ生まれる前の出来事ですね
大阪高校担当の私にとっても、関西大学第一高校が大阪ベスト3以上に入って全国大会トーナメントに出場するであろうことは予想がついてたのですが、まさか関西で1位になってクリスマスボウルに出場するとは、予想外でした
この試合の勝利に驚くとともに、「あっ…!そういえば…」と、とある光景がフラッシュバックしました。
それは、大阪高校大会決勝戦で、関大一高が大阪産業大学附属高校に敗れて大阪2位となり、泣いている3年生が多くいたことです。
大阪からは3位以上が全国(もしくは関西)大会に出場できるので、決勝戦で敗れて2位になった場合、選手が悔しそうにしていても、泣いている姿というのはあまり見たことがなく、違和感があったというか「そないに泣かんでも…」と、その時思ったのです。
今から思うと関大一高のthe Road to Christmas Bowlは、あの時からのRestartだったんだな、と。
(写真↑は、大阪高校大会決勝戦後のミーティング)
あと実はこの試合、スタッツがなかなか信じがたいことになっています。
それは関大一高が24点も獲得しているにも関わらず、1stダウン更新回数がたったの4回ということ。
「アメフトはわからないけど、野球はわかる」という人には、私は「アメフトの点を4で割ると、だいたい野球の点数の感覚になるよー。1stダウン更新はヒットみたいなもんだよー」と教えているのですが。
ワタシ流の野球の例えでいうと、4本しかヒットを打っていないのに、6点も取っているという感じですね。
なぜこのようなことになったかというと、立命館宇治ディフェンスは関大一高オフェンスをほぼ封じられていたのに、ターンオーバー3回がすべて失点につながってしまったから…ですね。
関大一高の目線でいうと、ラッキーにもターンオーバーをすべてスコアに持っていけたので、オフェンスで用意してたプランを披露する必要なく勝ってしまったという感じかもしれません。
クリスマスボウルは、関東開催と関西開催が交互となっており、今年2017年は関東開催の年で、富士通スタジアム川崎(神奈川県)にて、明日12月23日(土祝)13:00キックオフです。
対戦相手は関東代表、かつ昨年の全国優勝校である佼成学園高校です。
2年ぶりに関西代表校が勝利し、王座奪還してくれることを期待しています!
私は関大一高の近所に住んでいるので、後日、この横断幕を撮りに行きました。
(スマホで撮ったので、画質がイマイチで、すいません…)
自宅から一番近い高校が大阪でも貴重なアメフト部がある高校で、かつ、その高校がクリスマスボウルに出るとは、実はなかなか稀有なことですよね。
一方、敗れた立命館宇治高校の試合後のスタンドへの礼です。
春の京都大会で同志社国際高校に敗れた立命館宇治高校も、私にとってはここまで勝ち上がってくるのは予想外でした。
あと一歩のところでクリスマスボウル出場を逃しましたが、熱くてまとまりのあるいいチームでした。
ここで引退となった3年生の皆さんは、お疲れさまでした。
1、2年生でいい選手が多いチームでもあるので、また来年、この悔しさを晴らせるよう、がんばってください。
おわり。