平成29(2017)年10月7日(土)、宝が池球技場にて行われました関西学生アメフト2017 Div.1 第4節 京都大学(前年6位) x 立命館大学(前年2位) の試合レポの続きです。
京都大学 0-14 立命館大学、1Q残り6:14
<第1Q途中から>
立命館大学、16番K多田羅翔吾選手(3回生・立命館宇治高校サッカー部出身)がキックオフ。
京都大学、立命館の28番平野貴洋選手(3回生・清教学園高校アメフト部出身)らのナイスタックルであまりキックオフリターンできず、自陣18ヤード付近から。
立命館のキックカバーチーム、このナイスプレイに思わず笑みがこぼれます
キックカバーチームには1回生から17番DB林 奎佑(けいすけ)選手(駒場学園高校アメフト部出身)と37番DB魚谷海仁(かいと)選手(立命館宇治高校アメフト部出身)も出場しています。
林奎佑選手はU18の、魚谷選手はU18及びU19の日本代表選手でもありましたね。
京都大学、19番QB田中大輔選手(4回生・関西大倉高校野球部出身)→85番TE新澤(しんさわ)庸介選手(4回生・東京都立西高校アメフト部出身)のパス成功、19番QB田中選手→11番TE中辻威統(たかのり)選手(4回生・京都教育大学附属高校出身)のパス成功で1stダウン更新×2。敵陣48ヤード付近へ。
さらに、19番QB田中選手から…、
21番WR原田陽平選手(3回生・静岡県立浜松北高校出身)へのパス成功で1stダウン更新。
パスが立て続けに通り、あっという間に敵陣40ヤード付近へ
しかし、続けてはダウン更新できず、4thダウン1、京都大学、タイムアウト1回目。
1Q残り2:09
4thダウン1、6番QB山本拓磨選手(4回生・大阪教育大学附属高校池田校舎出身)のキープで1stダウン更新。敵陣28ヤード付近へ。
続く1stダウン、19番QB田中選手→21番WR原田選手のパス成功で1stダウン更新。敵陣17ヤード付近へ。
パス失敗×3で続けてはダウン更新できずも、
23番K海士湧平選手(4回生・大阪府立天王寺高校出身)の34ヤードフィールドゴール成功!
ホルダーは、WRでもある83番山田志暁選手(3回生・福岡県立明善高校出身)。
京都大学 3-14 立命館大学、1Q残り0:48
京都大学、キャッチアップに向け、まずはフィールドゴール成功です。
京都大学の23番K海士選手のキックオフは、タッチバックに。
立命館大学、自陣25ヤードから。
1stダウン、京都大学の96番DL植村佳史選手(4回生主将・関西大倉高校アメフト部出身)のナイスタックルでノーゲインだったものの、2ndダウン、11番QB西山雄斗選手(4回生・立命館宇治高校アメフト部出身)→14番WR近江克仁選手(4回生主将・立命館宇治高校アメフト部出身)のパス成功で1stダウン更新。自陣41ヤード付近へ。
第1Q終了、京都大学 3-14 立命館大学
<第2Q>
立命館大学、自陣41ヤード付近、1stダウンから。
2ndダウン、11番QB西山選手→81番WR木村和喜選手(1回生・立命館守山高校アメフト部出身)のパス成功で1stダウン更新。敵陣45ヤード付近へ。
続く1stダウン、19番QB荒木優也選手(2回生・立命館守山高校アメフト部出身)のドローで約35ヤードのロングゲイン!敵陣10ヤード付近へ。
この秋の急成長株として紹介したい1人としては、2年前の学生日本一時に副将でもあったお兄さんのDB荒木拓也選手の19番を引き継いだ2年生QBの荒木優也選手(178cm・81kg)
高校3年生時は立命館守山高校を初の全国高校大会関西決勝まで導き、大学1回生時にはU19の日本代表選手にもなりました。
実は私の印象はこの実績とは裏腹に「アスリートがQBをしている感じ」というものだったのですが、この秋、見違えるほど、QBらしくなりました!
脚力や判断もさることながら、特にパスの精度がすばらしい!
この試合を含め、試合終盤だけでなく試合冒頭からのワンポイントでの起用も多く、4回生エースの西山雄斗選手と遜色ないといってもいいかもしれません
これ以上点差は開けられたくない京都大学、タイムアウト2回目を取得。
前半残り11:00
立命館大学、1stダウン、42番RB立川玄明(たつかわ ひろあき)選手(1回生・大阪産業大学附属高校アメフト部出身)がOL陣の開けた大きなホールを駆け抜け…、
タッチダウン!
キャー!これが、今年の立命館大学の注目の新人選手として紹介させていただいたRB立川選手のランです!
175cm・92kgのFB的体格のパワーランナーで、4回生エースRBの西村七斗選手の不在を補い、秋シーズン開幕からドカスカ走り回ってくれています
冬のオフシーズンに行われる大阪高校新人戦で、競輪選手かのような太ももで力強く走る高校1年生の立川選手を初めて見るなり、気に入ってしまった私です
(写真↑は、その時の立川選手の写真です。
立命館大学に来てくれて、本当にありがとう(笑)
16番K多田羅選手のTFPキック成功。
ホルダーは、QBでもある18番道渕泰士選手(4回生・立命館守山高校アメフト部出身)、LSはFBでもある44番岡本雄太選手(4回生・立命館宇治高校アメフト部出身)。
京都大学 3-21 立命館大学、2Q残り10:53
立命館大学、返しのシリーズできっちりタッチダウンを決め、さらに点差を広げます。
立命館大学の16番K多田羅選手キックオフは、タッチバックに。
京都大学、自陣25ヤードから。
立命館大学の56番LB加藤聖貴(まさき)選手(2回生・立命館守山高校アメフト部出身)のナイスタックルや2番DB中川葵一(きいち)選手(4回生・大阪産業大学附属高校アメフト部出身)の2ヤードロスタックル(写真↑)があったものの、
3rdダウン12、19番QB田中選手→17番RB植木宏太郎選手(2回生・高槻高校アメフト部出身)のパス成功で1stダウン更新。自陣36ヤード付近へ。
昨年に注目の新人選手として紹介させていただいた京都大学のRB植木選手、前節まではローテーション3人目のRBとしての出場でしたが、この試合では一番出場機会のあったRBだったように感じました。
ちなみに、RBっぽくない17番は、高槻高校時代からで、東海辰弥選手と同世代の京大OBのお父さん・DB植木努さんと同じ番号ですね。
19番QB田中選手→21番WR原田選手のパス成功、19番QB田中選手→11番TE中辻選手(写真↑)のパス成功で、1stダウン更新×2。敵陣33ヤード付近へ。
続く2ndダウン、なんと6番QB山本選手から、QBの19番田中選手へのパス成功で1stダウン更新
敵陣10ヤード付近へ。
京都大学、3rdダウン、6番QB山本選手のドローでタッチダウン!
23番K海士選手のTFPキック成功。
京都大学 10-21 立命館大学、2Q残り5:36
京都大学も返しのシリーズで、タッチダウンです!
京都大学の23番K海士選手のキックオフは、タッチバックに。
立命館、自陣25ヤードから。
2ndダウン8、11番QB西山選手→81番WR木村和喜選手のロングパス成功!
計23ヤードゲインし、50ヤード付近へ。
今年も立命館大学には、高校時代から見てきたいい選手がたくさん入学してくれたので、シーズン前展望では泣く泣くRB立川選手だけの紹介にとどめさせていただきましたが、今年の1回生で高校時代に一番有名であったのは、このWR木村和喜選手(立命館守山高校アメフト部出身・174cm・68kg)の方だと思います。
高校2年生時は1学年上のQB荒木優也選手とのホットラインで立命館守山高校を全国大会関西準優勝に導き、高校3年生時は当然のようにU19やU18の日本代表選手に選ばれていました。
秋シーズンからは、WRとして実質スタメンで、リターナーとしても活躍しています
立命館大学、さらに42番RB立川選手のラン、11番QB西山選手→14番WR近江選手のパス成功で、1stダウン更新×2。敵陣25ヤード付近へ。
2ndダウン10、11番QB西山選手のキープでロングゲイン!ゴール前1ヤード付近へ。
今まではQB西山選手が走ると「キャー!や~め~て~~、ケガしちゃう」と心臓に悪かったのですが、QB荒木選手の急成長で少しだけ心拍数がマシになりました…。
立命館、ディレイ逃れのタイムアウト1回目を取得。
前半残り1:46
立命館大学、1stダウン、42番RB立川選手のランでタッチダウン!
16番K多田羅選手のTFPキック成功。
京都大学 10-28 立命館大学、2Q残り1:40
立命館大学、ここまで毎シリーズ、タッチダウンです!
徐々に点差を開けられていくように見えた京都大学でしたが、ここでビッグプレイが飛び出します。
立命館大学の16番K多田羅選手のキックオフをレシーブした京都大学の21番原田選手が…、
ブロッカーが開けてくれた走路を駆け抜け…、
キックオフリターンタッチダウン!
23番K海士選手のTFPキック成功。
京都大学 17-28 京都大学、2Q残り1:26
京都大学、このビッグプレイにより2ポゼッション差で食い下がります。
長い長い前半2ミニッツとなったこの試合、ビッグプレイの応酬となりました
その③に続く…。