平成29(2017)年8月25日(金)、西京極陸上競技場兼球技場にて行われました関西学生アメフト2017秋の開幕試合 Div.1 関西大学(前年3位) x 京都大学(前年6位)の試合レポの続きです。
第3Q終了、関西大学 3-13 京都大学
関西大学のロースター表と実際にフィールドに出ている選手との背番号があわないケース(フィールドに出ている選手の背番号がロースター表にない、ロースター表に載っている番号の選手とは明らかに別選手など)がちょいちょいあるので、背番号→選手名の変換に間違いがあるかもしれません
お知らせくださいましたら、訂正いたしますm(_ _)m
<第4Q>
関西大学、2ndダウン5、敵陣43ヤード付近から。
敵陣48ヤードの好位置からのオフェンスとなった関西大学、このシリーズでキャッチアップすることができるでしょうか?
しかし、京都大学の51番DL辻 大智選手(4回生・西大和学園高校出資)、31番DB深堀遼太郎選手(4回生・都立国立高校陸上部出身)のタックルで1ヤードロスしたこともあり、1stダウン更新できず。
4thダウン6、36番P田中拓樹選手(2回生・関西大学第一高校アメフト部出身)のパントはタッチバックに。
京都大学、自陣20ヤードから。
ホールディングの反則による罰退や関西大学の92番LB田口宗志選手(4回生・大阪産業大学附属高校出身)によるQBサックによる大幅ロスもあり、1stダウン更新できず。
4thダウンロング、パントもショートに。
関西大学、自陣49ヤード付近から。
2ndダウン、3番QB入佐一輝選手(3回生・関西大倉高校アメフト部出身)→9番WR赤木勇弥選手(4回生・桃山学院高校出身)のパス成功で1stダウン更新。敵陣40ヤード付近へ。
1stダウン、3番QB入佐選手→15番WR木下敬士(けいし)選手(4回生・洛星高校野球部出身)のロングパス成功!
22ヤードゲインし、敵陣18ヤード付近へ。
2ndダウン10、43番RB畑中 登選手(4回生・市立西宮高校アメフト部出身)のラン(写真↑)でゲインし、3rdダウン4、ここまであまりなかった3番QB入佐選手自らのドローで1stダウン更新。
ついに敵陣3ヤード付近へ!
ここで京都大学、連続でパスインターフェアの反則。落ち着いて、落ち着いて~
関西大学、オートマティック1stダウン×2を取得し、
1stダウン1ゴール、43番RB畑中選手のランで…、
タッチダウン!
ちなみに、この時にも京都大学の反則(オフサイド?)がありましたが、関西大学は当然、これをディクライン。
ディレイオブザゲームで罰退後、19番K三輪達也選手(3回生・兵庫県立舞子高校出身)のPATキック成功。
関西大学 10-13 京都大学 試合残り4:55
関西大学、ついについに、フィールドゴールで同点に追いつける3点差まで迫りました!
関西大学、19番K三輪選手がキックオフ。
京都大学、オンサイドキックを警戒した隊形で、リターナーを置いていなかったため、リターンできず。自陣26ヤード付近から。
1stダウン、6番QB山本琢磨選手のキープでロングゲイン!敵陣49ヤード付近へ。
6番山本選手がQB位置に入った時は、高確率でQBキープなんですが、止められないもんなんですね…
3rdダウン1、関西大学の41番LB前野太一選手(3回生・追手門学院高校アメフト部出身)のナイスタックルでノーゲインに。
1stダウン更新できず、4thダウン1に。
関西大学、タイムアウト2回目。
試合残り2:39
京都大学、4thダウン1、30番P黒田裕樹選手(3回生・私立武蔵高校出身)が、関西大学を自陣5ヤード付近まで押し込む、ナイスパント!
試合残り時間は2:26!
関西大学にとっては、自陣深くからではありますが、同点フィールドゴールもしくは逆転タッチダウンをあげるための十分な時間が残りました。
関西大学、3番QB入佐選手のキープ、3番QB入佐選手→43番RB畑中選手のスクリーンパス成功、3番QB入佐選手のキープで1stダウン更新×3。自陣43ヤード付近へ。
試合残り0:59
しかし、この1stダウン更新したQBキープのプレイで、3番QB入佐選手が負傷退場
代わりに出てきた選手は、3番手QBの12番日野上(ひのかみ)健一選手(2回生・関西大学第一高校アメフト部出身)。
高校時代はQBというよりWRとしての出場が多かったイメージなので、意外なチョイスでした…。
ここでダブルQBのもう1人・4回生の8番大内選手(箕面自由学園高校アメフト部出身)をなぜ出さないのかと思ったのですが、試合後のネット新聞記事によると大内選手も負傷していたようです…。
その状況で残った方の3番QB入佐選手がヒットを受けるようなプレイを選択したのは、ちょっとリスクが高すぎましたね…
関西大学、パス失敗×3で、1stダウン更新できず。
試合残り0:25!
関西大学、逆転を賭けたギャンブルプレイは…、
試合残り時間から考えて、この攻守交代で、京都大学の勝利はほぼ決まりました!
京都大学、ニーダウン。
そして、メインスタンド側からのカウントダウンコールがゼロとなり、ゲームオーバー!!
京都大学、これが復活の緒となるか?!
初戦で3強の一角・関西大学に6年ぶりの勝利です!
(ちなみに、前回2011年の対戦は、お互い順位が決まってしまった後のリーグ最終戦で、京都大学の水野前監督の引退試合でもありました。)
試合終了、関西大学 10-13 京都大学
京都大学のサイドラインは号泣と歓喜の嵐。
そして、スタンドからはいつまでも鳴りやまない拍手が送られました。
でも、彼らにとっては、この勝利は一勝利であり、目標への足がかりであるはず。
京都大学が常勝チームだった時代のOBでもある龍谷大学の村田斉潔HCが第1節後のインタビュー記事で「京大は強いですね。強いというのは、本気になっているんですね。」とおっしゃっていたのが、まさに「それな!」でした。
あと、京都大学スタンドは、体育会系の他のクラブからの応援団とは別に、男女問わず学生さんらしき方がたくさん来られていて、「おもしろかったー。また来よう」と言ってくれてたり、試合が終わってからスタンドの最前列に駆け寄って選手やスタッフに声を掛けに行ってくれてたのが、何よりも嬉しかったです。
自学生を集客しようとがんばっておられる京都大学アメフト部の努力の成果が少し見えてきたような気がしました。
次戦・第2節は、私がほぼ毎年試合レポを書いている因縁の龍谷大学戦。
ここ4年間の勝敗は、両者譲らず、交代交代に2勝2敗。昨年は、龍谷大学が劇的な逆転勝利を挙げています。
対する「鬼門の前年4位席」の龍谷大学も、第1節で難敵・甲南大学相手に10-14で勝利し、大きな1勝を手に入れました。
甲南大学の好パサー・QB井原選手とWR陣のタイミングはドンピシャ、すばらしかったのですが、龍谷大学のLB・DB陣がナイスカバーでパス失敗に追い込み、ショートやミドルパスが成功したとしてもランアフターをきっちり阻止していたのが勝因だと感じました。
お互いにとって再び大きな山場となる第2節・龍谷大学 x 京都大学戦は、明日9月9日(土)17:00から王子スタジアムにてキックオフです。
京都大学の復活を、もしくは、龍谷大学の更なる躍進を、見逃さないよう、是非、現地観戦にお越しください!
ちなみに、龍谷大学のエースQB上田選手も、京都大学のQB田中選手と同じく、関西大倉高校出身なので、またしても関倉QB対決になりますね(笑)。
一方、「格下」の京都大学相手に初戦を落としてしまった関西大学、残念ながら、点差以上に力の差があった敗戦だと感じました…。
気になったことは色々ありますが、一つ挙げるとすれば、関西大学サイドのタイムアウトを取らなくていけないような負傷者発生が圧倒的に多かったこと。
京都大学伝統の「激しいタックル」が復活したといえるかもしれませんが、つまりは当たり負けが顕著に思えました。
京大信者の方は「(京都大学OBの)板井征人さんが監督兼HCから退いたからだ」と思われるかもしれませんが、目に見える形として表れてしまったのが今秋初戦だったというだけで、甲子園ボウル優勝の年から今まで関西大学の試合を見てきた私としては「それは違う」と言いたいです。
関西大学の次戦・第2節は、あさって9月10日(日)15:00から、エキスポフラッシュフィールドにて、前年5位の甲南大学と対戦します。
関西学生アメフトファンとしては「元気のない関西大学は関西大学じゃない」、この敗戦を糧にして2週間で立て直してこられることを期待しています。
おわり。