平成29(2017)年5月5日(金祝)、エキスポフラッシュフィールドにて行われました大阪高校大会2017春 3位決定戦 大阪学院大学高校 x 箕面自由学園高校(昨春1位) の試合レポの続きです。
箕面自由学園高校 14-14 大阪学院大学高校、3Q残り1:53
第3Q終盤、再び同点となりました
<第3Q途中から>
箕面自由学園の9番K山北爽一朗選手(2年生)のキックオフで試合再開。
大阪学院、16番Ret西村巧選手(3年生)がキックオフリターンし、自陣29ヤード付近から。
3rdダウン4、1番QB山口真輝選手(3年生)のキープで1stダウン更新。自陣47ヤード付近へ。
第3Q終了、箕面自由学園高校 14-14 大阪学院大学高校
<第4Q>
大阪学院、自陣47ヤード付近、1stダウンから。
1stダウン、ここで1番QB山口選手→11番WR西尾武紘選手(3年生)の29ヤードロングパス成功!敵陣24ヤード付近へ。
これぞ大阪学院のホットラインですね
1stダウン、箕面自由の52番DL下村修平選手(3年生)のナイスタックルで3ヤードロス。
お伝えするタイミングを逸していましたが、「2017年春の大阪高校大会の展望」で箕面自由学園の注目選手として紹介させていただきました188cm・106kg(昨秋大会のパンフより11kg増です)の超大型DLの下村選手、準決勝までは欠場していましたが、この3位決定戦から復帰していました。
しかし、2ndダウン13、箕面自由のパスインターフェアの反則で1stダウン更新。敵陣21ヤード付近へ。
続く1stダウン、1番QB山口選手→22番WR高木秀和選手(3年生;写真↑)のパス成功で1stダウン更新。敵陣8ヤード付近へ。
2ndダウン5ゴール、大阪学院、タイムアウト1回目。
試合残り7:28
ただいま14-14で同点。
大阪学院としては、ゴール前まで迫ったこのシリーズ、是が非でもタッチダウンを取りたいところです
大阪学院、タイムアウト明けの1stダウン、1番QB山口選手(写真↑右から2番目)のハンドオフフェイクからの中央のランで…、
タッチダウン!
連続写真を見てみると、99番RB山崎大輝(3年生;3つ上写真↑1番右)とリードブロッカーの40番RB原口昌之介選手(3年生)の左オープンへのフェイクのランがきいていて、箕面自由学園のディフェンス選手(DL・LB)がこちらに流れ、1番QB山口選手の走路となった中央が手薄になっていました。
また、パスが武器の山口選手がQBですから、箕面自由学園のDB陣はタッチダウンパスを警戒して左右に散ったWR陣に張り付けとなったことも、走路となった中央が少し手薄になった要因です。
このタッチダウンは、(たぶん)箕面自由学園のスカウティングの裏をかいた(であろう)いいプレイ選択でした
7番K宮田修平選手(3年生)のPATキックも成功。
箕面自由学園高校 14-21 大阪学院大学高校、4Q残り7:18
大阪学院、最終Qに再逆転です!
大阪学院、7番K宮田選手がキックオフ。
箕面自由、21番Ret元古耀介選手(2年生)がキックオフリターンでロングゲイン!
逆転をかけた箕面自由学園のキャッチアップオフェンスは、敵陣44ヤード付近と好位置からのオフェンスに!
49番RB湯上弘章選手(3年生)のラン(写真↑)、11番QB糸川幹人選手(2年生)のキープで1stダウン更新×2。
あっという間に、ゴール前13ヤード付近まで迫ります
しかし、続く1stダウンで箕面自由にホールディングの反則があり、1stダウン20、敵陣23ヤードまで後退…
試合残り時間が少なくなる中で「早く逆転したい」という焦りが入ってしまうキャッチアップオフェンス、ゴール前ではこのようなホールディングの反則が起こりがちです。
3rdダウン13、11番QB糸川選手→49番RB湯上選手のパス成功でゲインもダウン更新には至らず、敵陣9ヤード付近で4thダウン6に。
箕面自由、タイムアウト1回目。
試合残り3:34
箕面自由、逆転ならず、ターンオーバーです…。
一方の大阪学院ディフェンスは、よくぞここで持ちこたえました
大阪学院の自陣9ヤード付近からのオフェンスに。
大阪学院としては試合終了までボールを確保し続けることができればベストですが、試合残り時間は3:26。
しかし、大阪学院オフェンスは、短時間でドライブを進めることが得意なので、逆に時間を消費するドライブはそれほど得意ではなさそうな…
定石ではここは時間を消費するランプレイを選択するところですが、大阪学院はランよりもパスの方に自信があったのでしょう、パス失敗×2で3rdダウン10に。
大阪学院、タイムアウト3回目。
試合残り3:16
大阪学院、交代違反で3rdダウン15に。
7番RB宮田選手のランもダウン更新には至らず、4thダウン10に。
蹴りづらい自陣エンドゾーンからのパントはあまり距離が伸びず、箕面自由、敵陣32ヤードからのオフェンスに!
試合残り2:16
箕面自由、11番QB糸川選手のキープ×2で、敵陣27ヤード地点で3rdダウン5に。
箕面自由、タイムアウト2回目。
試合残り1:38
私はこの時に何が起こったのか見えてなかったのですが、大阪学院の選手たちが喜んでいて、審判団が集まって協議をしています。
審判団の協議後、主審から「大阪学院がインターセプト、攻守交代」とのコールが!
殊勲のインターセプトをした選手は、大阪学院の65番DL大田垣樹選手(3年生;写真↑1番左)です!
試合残り時間1:32で、大阪学院の自陣30ヤード付近からのオフェンスに!
箕面自由、3回目のラストタイムアウトを取得しますが、大阪学院、ニーダウン×3。
大阪学院、時間を流してタイムアウト3回目を取得。
試合残り0:03
大阪学院、パント隊形に。
ここは大事な大事なパントです
試合残り時間からして大きく蹴り込む必要はありませんが、箕面自由のパントリターンタッチダウンとパントブロックからのリカバーだけは避けるよう確実にパントしなくてはなりません。
…と言いますのも、2015年の秋の全国高校大会関西準決勝、同じような場面から立命館守山高校がパントブロックからタッチダウンをあげ逆転勝利したことがあるからです。
大阪学院の17番P森山将暉選手(3年生)がパントしたボールを箕面自由学園がリターンしますが、大阪学院のパントカバーチームがロングゲインは阻止して、ここでタイムアップ!
大阪学院大学高校は、大阪3位となり、春秋通じて初の関西大会出場を決めました
大阪学院大学高校の試合終了後のスタンドへの礼の後です。
大阪3位として初の関西大会出場を決めた大阪学院大学高校、サイドラインもスタンドも大歓喜
監督さんらしき方も、思わず涙しておられました。
大阪学院大学高校の次戦は、5月27日(土)13:30から、ここエキスポフラッシュフィールドにて、兵庫2位校となった関西大会優勝常連校!関西学院高等部と対戦します。
「初出場でいきなり、なんてとこと当たるんだ」という気もしますが、名門・箕面自由学園高校を破って掴んだ関西大会出場権、大阪代表校として臆することなく戦ってきてください
試合終了後の箕面自由学園高校の円陣です。
残念ですが、箕面自由学園高校はここで敗退となりました…。
この悔しさを糧に、また秋大会でのリベンジを見せてくださいね。
おわり。