今週末4月1日(土)、諸大会に先駆けて、春の大阪高校大会が開幕します
春の高校アメフト全般の展望については、先に御紹介させていただきましたが、その中でも私が秋の関西学生Div.1リーグ戦の次に楽しみにしている春の大阪高校大会の展望をピックアップして書かせていただきます。
(各試合の詳しい日時は、関西高校アメフト連盟の公式HPでご確認ください。
なお、会場はすべてエキスポフラッシュフィールドです。)
春の大阪高校大会はトーナメント+3位決定戦が行われ、上位3校が全国大会に出場できる仕組みです。
そのため、秋大会と違いブロック制ではないのですが、便宜的にトーナメントツリーを4分割し、それをブロックと仮定し展望していきます。
大阪府内にはアメフト部のある高校が17校ありますが、うち進学校でもある府立池田高校、府立豊中高校、清風高校、高槻高校の4校は、春大会で完全に3年生が引退します。
(年によっては、早いうちに推薦で進学が決まっている3年生が1人だけ、秋の府大会にも出場してズバズバと活躍することがたまにありますが。)
また、府立箕面高校と清教学園高校は、春大会で引退する3年生と秋大会まで出場する3年生が混在するチームですが、3年生全員が揃うのはやはり春大会までですので、ワタシ的には以上の6校が春引退チームと定義しています。
今春は、春引退チームが上(左)のトーナメントツリーにかたよっていて、初戦が4月1日(土)もしくは2日(日)なので、3年生は3年生になって1、2日も経たずに引退ということもありえます…。
(というか、清風高校 x 府立豊中高校が4月1日(土)にあるので、そのようなチームが必ず発生します。)
うぅーん、毎年のことながら日程の都合で仕方ないにしても、それはあまりにも悲しい…
ということで、春大会については、春引退チームびいきになってしまいますが御容赦くださいm( _ _)m
<Aブロック:府立池田高校・大阪学院大学高校・清風高校・府立豊中高校>
Aブロックの勝ち上がり予想は、府立池田高校です。
府立池田高校は、新人戦では府立箕面高校に7-35で勝利、追手門学院高校には12-34で敗戦しました。
(大阪の高校新人戦は1~2月に各校2戦ずつ、1Q9分で行われるオープン戦です。)
2015年、2016年と直近2年の春大会で準優勝となっている府立池田高校ですが、年々部員数も多くなり、今春も好成績が期待できます。
注目選手は、新3年生の19番WR/DB/P/Ret/Hの寺町拓海選手です。
新人戦でボールを持つ機会は控えめでしたが、1、2年生時から出場機会も多く、昨秋の府立豊中高校との高校アメフトルーツ校同士の定期戦でも大活躍でした。
新2年生では、9番RB/K三浦凌選手や88番TE/DL福田彦馬選手が楽しみな選手です。
(RB/K三浦凌選手は、もしかして、府立池田高校→大阪教育大学新4回生のRB/K三浦蓮選手の弟さんでしょうか??)
その府立池田高校に1回戦で立ちはだかるのが大阪学院大学高校です。
新人戦では、大雨の中とはいえ秋の府大会連続優勝校の関西大学第一高校相手に14-23で勝利、高槻高校戦も7-21で勝利しました。
関大一高戦は観ていないのですが、高槻高校戦では新3年生QBの1番山口真輝選手が話題となりました。
(QB山口真輝選手は、もしかして、府立大正高校→大阪産業大学新3回生のQB山口知輝選手の弟さんでしょうか??)
ただ、秋引退チームであることもあり、チームとしての真価が発揮されるのは秋大会になるのかなという気がしました。
府立豊中高校は、「春の豊高」と言われつつも、2015年、2016年と2連続で1回戦敗退となり、苦しいシーズンが続いています。
新人戦は清教学園高校に6-6で引き分け、近畿大学附属高校に14-0で敗戦しましたが、昨秋の府大会では35-14ながら大阪産業大学附属高校相手に善戦、定期戦・府立池田高校戦では0-27で快勝しました。
しかし、ブロック勝ち上がりは難しいかと思います。
注目の選手は、新3年生の21番RB豊田慎太朗選手です。
新人戦に出場していなかったのが気掛かりですが、昨秋の大産大附属高校や池田高校ディフェンスでも、21番RB豊田選手のランはなかなか止められませんでした。
清風高校は、新人戦で追手門学院高校戦は24-27、府立箕面高校戦は17-6といずれも惜敗でしたが、トーナメント勝ち上がりは難しいかと思います。
いずれも新3年生の3番QB原田脩有選手(写真↑)と11番QB原田大樹選手と2人の「QB原田選手」を使い分け、このメンバーでの初勝利を狙います。
<Bブロック:府立箕面高校・近畿大学附属高校・浪速高校・高槻高校>
Bブロックの勝ち上がり予想が一番難しいのですが、高槻高校とさせていただきます。
高槻高校は、新人戦、箕面自由学園高校戦は0-37で勝利、大阪学院大学高校戦は7-21で敗戦となりました。
大阪学院戦を観る限り、春の関西大会で連続優勝してきた時ほどの強さはありませんでしたが、高槻中学が甲子園ボウル制覇した時の3年生が高校で新2年生になることもあり、伸びしろがあるのかなと思います。
(すいませんが、大雨の箕面自由学園戦は観ていません。)
注目の選手は、新2年生のTE/DL99番水谷蓮選手です。
184cm・101kgの恵まれた体格で、春の関西大会初優勝時の主将で現・京都大学新3回生DL草野裕哉選手を彷彿とさせます。
府立箕面高校は、新人戦では府立池田高校に7-35で敗戦、清風高校に17-6で勝利しました。
新人戦(清風高校戦)での12番Ret高砂祐樹選手(新3年生)のキックオフリターンタッチダウンは鮮烈でした。
新人戦のいい流れを引き継いで、春の大阪大会でもがんばってほしいですね。
近畿大学附属高校は、新人戦では府立芦間高校・府立大正高校合同チームに13-8で勝利、府立豊中高校に14-0で勝利しました。
エースRB抜きの豊中高校相手の試合しか見れていないのですが、秋引退終了後に新チームになったこともあり、勝ち上がりはしんどいかなぁ…。
QBの18番山本泰生選手(新3年生)は、DBとしても活躍していました。
浪速高校は、新人戦では大阪産業大学附属高校に12-24で敗戦、関西大倉高校戦でも25-16で敗戦しました。
昨秋大会は関西大倉高校と引き分け健闘しましたが、こちらも秋引退終了後に新チームになったこともあり、力を発揮するのは秋大会なのかなぁと思いました。
9番RB宇都宮武斗選手(新3年生・新主将でもあるのかな?)のランプレイがオフェンスのメインプレイですね。
<Cブロック:関西大倉高校・清教学園高校・大阪産業大学附属高校・府立芦間+府立大正高校合同チーム>
Cブロックの勝ち上がり予想は、大阪産業大学附属高校です。
新人戦は、浪速高校に12-24で勝利、大阪学芸高校には0-31で圧勝しました。
昨年は卒業した中井愛寿希選手より下の学年のQBを見たことなかったので、今シーズンは誰がQBをするか気になっていたのですが、新人戦を見る限り、昨年はDBであった新3年生の11番橋谷怜選手のようですね。
注目の選手は、新3年生C/DLの70番松永怜也選手です。
186cm・112kgであのスピード、はっきり言って、高校生OLが止めるには無理があります
同じ大産大附属高校出身で関西大学→オービックの日本代表DL清家拓也選手を彷彿とさせます。
加えて、同じく新3年生の58番OL/DL山下凌選手(新主将でしょうか?)も、甲乙つけがたいいいラインマンなので、この2人に襲い掛かられたら、対戦チームはひとたまりもないでしょう
新2年生では、松永選手並みに背が高い5番TE/DL小林陸選手(184cm・90kg)が、楽しみな選手です。
関西大倉高校は、新人戦の大阪学芸高校戦は13-20で勝利しましたが、特にラインの卒業喪失に不安を感じました。
しかし、次戦の浪速高校戦は25-16で逆転勝利し、たった約1か月後のことでしたが成長が著しく、さすが名門・関西大倉高校だなと感じました。
とはいえ、まだ人数が少ない春大会では、勝ち上がりは難しいと思います。
注目の選手は新3年生の1番QB/RB/K/P/Retの安西寛貴選手です。
1年生の春の大阪大会1戦目から出場している選手で、たぶんRBの方が本職だと思うのですが、QBとしての出場もあります。
ここぞのシチュエーションで、安西、安西、安西…と安西選手にボールを集める必殺技は、なかなかの強力技です。
清教学園高校は、新人戦、府立豊中高校戦は6-6の引き分け、府立芦間・府立大正高校合同チームには2-8で敗戦しました。
人数が少ないチームで勝ち上がりは難しいかと思いますが、新3年生の57番OL/DL高川雄湖選主将や10番TE/LB林帝成選手(写真↑)など、サイズ感のある選手もいますのでので、がんばってほしいですね。
府立芦間高校・府立大正高校合同チームは、今までのルールどおりであれば、たとえ1回戦で勝ったとしても勝ち上がれません。
新人戦では近畿大学附属高校に13-8で惜敗、清教学園高校には2-8で勝利と合同チームながら、大正高校の28番QB皆越選手(写真↑)を中心に健闘しました。
<Dブロック:大阪学芸高校・追手門学院高校・関西大学第一高校・箕面自由学園高校>
このブロックが強そうな高校が一番ひしめく今回の死のブロックです
Dブロックの勝ち上がり予想は、箕面自由学園高校です。
新人戦は、高槻高校に37-0で敗戦、関西大学第一高校に14-7で勝利しました。
高槻高校戦は大雨の中の試合で観に行っておらず、関大一高戦しか見ていないのですが、昨年から試合に出ていた新3年生の7番足立翔選手ではなく、新2年生の12番選手林道之介選手がQBをしていました。
去年ほどの圧倒的な力を感じる訳ではありませんが、人数も多く安定的な力を見せる箕面自由学園、春大会本番までには仕上げてくるのではないかと思われます。
注目の選手は、新3年生の52番OL/DL下村修平選手です。
187cm・95kgの体躯で相手オフェンスに襲い掛かる姿は圧巻です
対抗は、追手門学院高校です。
新人戦は、清風高校に24-27で勝利、府立池田高校にも12-34で勝利し、新人戦で一番目覚ましい活躍を見せたチームです。
部員のフィールド内外での動きがキッチリしていて、勝てるチームの雰囲気も持っています。
しかし、毎年、なんしかクジ運が悪く、春は池高、秋は箕面自由に阻まれているイメージがあります…。
そして、今回も1回戦で大阪学芸高校に勝ったとしても、次の2回戦で当たるのは箕面自由学園と関大一高の勝者…、ここに勝つのはさすがにキビシイと思います。
とはいえ、この厳しいブロックを勝ち上がっていく様を見たい楽しみなチームです。
注目の選手は、新3年生の77番C/DL青木勇輝選手(189cm・114kg!)です。
2番LB/Ret久下昇汰選手も、いい動きをしており、新主将(たぶん)としてチームを盛り上げていました。
(箕面自由学園高校→立命館大学新3回生の久下裕一朗選手の弟さんでしょうか??)
昨秋、その前年と連続で秋の大阪大会優勝の関西大学第一高校も、もちろん勝ち上がり候補です。
新人戦は、大阪学院大学高校に14-23で、箕面自由学園高校に14-7で敗戦しましたが、昨年時点で3年生が少なく、元々2年生(新3年生)主体のチームだったので、卒業喪失が少ないです。
ただ、秋に向けて仕上げてくるイメージが強いチームなので、春大会いきなりの初戦で箕面自由学園に勝つのは難しいかなぁ…。
注目の選手は、新3年生の10番WR/LB/Ret伊藤大生選手です。
伊藤選手がボールを持つとなかなか止められませんし、180cmという背の高さも魅力ですね。
昨秋1年生時からスターターQBの篠原呂偉人選手(新2年生)も見てみたいです。
大阪学芸高校は、人数がものすごく少なくなってしまって、春大会での勝ち上がりは難しいと思います。
合同チームのそれぞれの高校を除くと、新人戦時点ではスタイルしている選手が一番少ないチームでした。
新人戦は、関西大倉高校に13-20で敗戦、大阪産業大学附属高校に0-31に完敗でした。
新人戦では、新3年生の22番RB/DB/Ret平井暁也選手(新主将でもあるのかな?)が印象に残りました。
以上、ブロックごとの展望を書かせていただきましたが、私の春の関西高校大会への勝ち上がり予想は、
1位:大阪産業大学附属高校
2位:府立池田高校
3位:箕面自由学園高校
です。
とはいえ、私が「あんな予想して、す、スイマセンでした~…orz!!」と平謝りするハメになるような、この3校以外からの思わぬ勝ち上がりも期待しています。
特に、3年生が高校アメフト最後の大会となる春引退チームには、がんばっていただきたいです
おわり。