平成28(2016)年12月10日(日)、王子スタジアムにて行われました関西学生アメフト2016 Div.2-3入替戦 大阪府立大学(Div.2A-6位) x 和歌山大学(Div.3A-1位)の試合レポの続きです。
第3Q終了、大阪府立大学 17-7 和歌山大学
ついに、運命の第4Qに突入です!
<第4Q>
和歌山大学、4thダウン11、50ヤード付近から。
パントフェイクからのランは大阪府立大学の51番DL玉利光多朗選手(1回生・大阪府立千里高校出身)のナイスタックルに阻止され、ギャンブル失敗!
府大の51番DL玉利選手はアメフト未経験の1回生ながら、ラグビー経験を活かしてがんばってくれていました
大阪府立大学の敵陣49ヤード付近からのオフェンスに。
2ndダウン4、8番QB水落諒選手(1回生・高槻高校出身;写真↑1番右)から…、
(OL陣、ナイスパスプロテクション!この日の大阪府立大学のOLは、53番LT小濱庄平選手(4回生・清風高校出身)、55番LG金沢和幸選手(3回生・府立池田高校出身)、52番C中山雅預選手(3回生・桐光学園高校出身)、57番RG大隅穣一郎選手(3回生・清教学園高校出身)、68番RT橋田晋司選手(4回生・履正社高校出身)です。)
10番WR加藤嵩理選手(3回生・須磨学園高校出身)へのパス成功で1stダウン更新。敵陣36ヤード付近へ。
和歌山大学の17番DB戎家直人選手(4回生・清風南海高校出身)の3ヤードロスタックル(写真↑)や52番DL池田一真選手(4回生・開智高校出身)らのナイスタックルもあり、1stダウン更新できず、4thダウン13に。
和歌山大学、タイムアウト1回目。
試合残り9:40
大阪府立大学、1stダウン更新できずも、
88番P北井佑希選手(2回生・奈良県立畝傍高校出身)がナイスパント!
和歌山大学を自陣1ヤード付近まで押し込めます。
試合残り9:29
2ndダウン、3番RB竹内俊貴選手(3回生・大阪府立今宮高校出身)のランで1stダウン更新。自陣11ヤード付近へ。
1stダウン、大阪府立大学のCでもある52番DL中山選手のナイスタックルでノーゲインだったものの、
2ndダウン10、4番QB水野郁大選手(4回生・大阪府立池田高校出身)→1番WR藤岡遼選手(3回生・大阪府立今宮高校出身;写真↑)の25ヤードロングパス成功!
1stダウン更新し、自陣36ヤード付近へ。
しかし、続けてはダウン更新できず、4thダウン6に。
和歌山大学、ギャンブルのランプレイは、大阪府立大学の15番DB瀬 皓一郎選手(4回生・西宮市立西宮高校出身)らのタックルにまたしても阻止され、ターンオーバー!
大阪府立大学の敵陣43ヤード付近からのオフェンスに。
試合残り7:08
大阪府立大学、和歌山大学のロスタックルで1stダウン更新できず、4thダウン8に。
和歌山大学、タイムアウト2回目。
試合残り6:10
大阪府立大学、4thダウン8、88番P北井選手がパント。
和歌山大学、自陣18ヤード付近から。
1stダウン、21番RB山田陸斗選手(3回生・大阪府立三島高校出身)のランで約30ヤードのロングゲイン!自陣49ヤード付近へ。
さらに、4番QB水野選手→11番WR西本拓真選手(3回生・開智高校出身)のパス成功で1stダウン更新。敵陣33ヤード付近へ。
3rdダウン、4番QB水野選手がラッシュを受けつつ投じた投げ捨てかのように見えたロングパスは…、
24ヤードゲインし、ついに敵陣9ヤード付近へ。
…と見せかけて、これはスパイクフェイク!
すっかりダマされた府大ディフェンスはほぼ棒立ちですが、写真↑1番右側の11番WR西本選手が1人こっそりエンドゾーンに走り込み…、
4番QB水野選手→11番WR西本選手のタッチダウンパスは楽々成功!
私も騙されてしまって、最初何が起こったか、なんでタッチダウンになっているか、わかりませんでした
動揺する府大ディフェンスに対し、和歌山大学はPATでプレイを選択。
大阪府立大学 17-15 大阪府立大学、4Q残り4:25
和歌山大学、フィールドゴールの3点で逆転できる2点差まで迫りました
しかも試合残り時間は4分以上。
2点差を逆転するためには十分な時間です
和歌山大学、大阪府立大学の動揺にたたみ掛けるよう、ここで19番K西口修選手(2回生・大阪府立東住吉高校出身)がゴロキックオフ!
大阪府立、なんとかボールは確保できたものの、リターンはできず、自陣26ヤード付近から。
わずか2点とはいえリードしている府大的には、スコアはしなくとも4分以上の試合残り時間を使い切れれば、ベストですが…。
9番WR加藤拓海選手(2回生・京都府立洛北高校出身;写真↑)のラン、8番QB水落選手のキープで、1stダウン更新×2。自陣47ヤード付近へ。
3rdダウン1、ランもロスし、続けては1stダウン更新できず、4thダウン3に。
ここで大阪府立大学が、タイムアウト1回目を取得。
試合残り1:30
「おぉぉぉ…、ここで1秒でも時間を消費したい側の府大がタイムアウト取っちゃったか~」とも思いましたが、うんうん、ここは大事な大事な4thダウン。
ゆっくり落ち着いてプレイを確認しましょう。←お前が落ち着け(--;)
大阪府立大学、4thダウン3、88番P北井選手がパント。
和歌山大学の逆転を賭けたラスト(になるであろ)ドライブは、自陣19ヤード付近から!
試合残り1:22!
和歌山大学、1stダウン、大阪府立大学の38番DB小寺史倫選手(2回生・南山高校出身)のナイスカバーでパス失敗。
南山高校出身のDB小寺選手、府大では貴重な高校フットボール経験者です。
3rdダウン8、和歌山大学、タイムアウト3回目。
試合残り1:05
和歌山大学、パス失敗で1stダウンできず。
ギャンブルのロングパスも失敗に…。
試合残り0:53
ほぼ試合を決するターンオーバーに勝利を確信し、歓喜のサイドライン
(写真↑、一番右側の岡田名誉監督は、関西学院大学OBの御年82歳。サイドラインでの存在感は関西学生ナンバー1かもしれません…^_^; その左がたぶん松本監督ですね。)
最後の砦を護った下回生DBたちに、4回生の2番LB宗野主将(関西大倉高校出身)や15番DB瀬選手が駆け寄ります。
大阪府立大学、敵陣21ヤード付近から。
4回生QBの橘祐輝選手(兵庫県立加古川西高校出身)のニーダウン×2でタイムアップ。
試合終了、大阪府立大学 17-15 和歌山大学
大阪府立大学、苦しみながらもなんとか、Div.2残留を決めました
勝利した大阪府立大学の最後の整列、礼です。
2016年シーズンも楽しませていただき、ありがとうございました!
内容はドタバタでしたが、最後の入替戦で勝利できて、本当によかったです
この試合で引退となった4回生は、珍しく高校フットボール経験者の多い学年でしたが、そうでない選手、スタッフも含め、頼りになる学年でした。
1回生の時に府大初のブロック単独優勝・Div.1との入替戦→2回生の時に4位→3・4回生で最下位・Div.3との入替戦勝利と、なかなか波乱万丈な4年間でしたね。お疲れさまでした。
おかげさまで、それまで約20年間Div.3だった府大が、なんとか6年連続でDiv.2の座を守り、下回生にバトンを渡すことができました。
しかし、どこまでオープンにしていいものかわからないので詳細は書きませんが、2017年シーズン終了後は関西学生Div.2のリーグ再編が予定されており、ブロック下位2×2校はDiv.3への自動降格されるとも言われています。
2年連続ブロック最下位の大阪府立大学は、2017年シーズンはより厳しい戦いが予想されますが、3回生以下に楽しみな選手が多いチームでもあります。
特に1回生の8番QB水落諒(まこと)選手は、2016年シーズンのDiv.2新人賞も受賞しました
さすが強豪の高槻中学・高校の6年間、高いレベルでアメフトをしてきただけあって、的確な判断や身のこなしは、とてもとても1回生QBとは思えぬものでした
(関西学生リーグは、なぜかDiv.2だけに新人賞があります。Div.2の1回生でこれを励みにしている選手も多いので、Div.1と3でも新人賞制度を設けていただけると、ありがたいです -人-!)
大阪府立大学の皆さん、まずは新歓活動がんばって、55番OL/DL金沢新主将を中心に厳しいリーグ再編シーズンを乗り切ってくださいね!
敗戦した和歌山大学の試合後の整列です。
残念ながら2014年以来のDiv.2昇格とはなりませんでしたが、試合内容は和歌山大学の方が勝っていたくらいで、いいチームでした。
もしまた対戦することがありましたら(2017年シーズンはそうでないことを願いますが ^_^;)、よろしくお願いいたします。
大阪の淀川以南は、それ以北のいわゆる京阪神地域と違って、アメフトの認識度やアメフトに触れる機会ががぐっと下がる地域ですので、和歌山大学には目立ってほしいなぁと思います。
他のDiv.2チームのDiv.3との入替戦結果は、Aブロック5位の大阪体育大学は鳥取大学に勝利しDiv.2残留、Bブロック6位の天理大学と5位の兵庫県立大学は、それぞれ追手門学院大学、大阪経済大学に敗戦しDiv.3降格なりました。
2017年シーズンのDiv.2ブロック編成は正式にはまだ発表されていませんが、例年どおりであるなら、Aブロック優勝校(もしくはそのチームに敗戦したDiv.1からの降格校)はAブロックのまま、2位校はBブロックへ、3位校はAブロックのまま、4位校はBブロックへ…、と互い違いに割り付けられるので、たぶん、以下のようになるのではないかと思います。
2017年関西学生Div.2編成予想
(※あくまで、私の予想です!)
<Aブロック>
神戸大学(Div.1から降格)
大阪教育大学
大阪産業大学
神戸学院大学
大阪体育大学
追手門学院大学(Div.3から昇格)
<Bブロック>
近畿大学
大阪大学
京都産業大学
岡山大学
大阪経済大学(Div.3から昇格)
大阪府立大学
うぅーん…、2017年の関西学生Div.2は、特にAブロックの方が、神戸大、大教大、追手門学院と、なかなかキツそうですね
そして、私が毎年楽しみにしている春の西日本学生大会のDiv.2上位4校トーナメント戦(西日本学生大会)は、神戸大学x大阪大学の勝者と近畿大学x大阪教育大学の勝者が対戦するという組合せとなりました。
関西学生アメリカンフットボール連盟@kcafa第63回 西日本学生大会 〈準決勝〉 4/23(日)近畿大G 13時半〜近畿大-大教大 5/13(土)王子ST 11時〜神戸大-大阪大 〈3位決定戦〉 5/21(日)エキスポFF 11時〜 〈決勝〉 5/21(日)エキスポFF 1… https://t.co/ipd8oTqoaE
2017年03月09日 22:32
いやー、神大x阪大とか、ありそでなかった新鮮な組み合わせで、楽しみですね
また今シーズンも引き続き、関西学生Div.1・2の試合についてアレコレお伝えさせていただくつもりですので、よろしくお願いいたします!
(プラス大阪高校の試合も見に行ってますので、Div.3まではなかなか行き届かなくて、申し訳ございません…)
おわり。