関西学生アメフト秋リーグ開幕まで、あと1日となりました
開幕直前スピンオフ企画第2弾「関西学生アメフト2016の展望と注目新人選手」を御紹介しようと思います。ドンドン、パフパフ~
マスコミや識者の方々、アメフトファンの方々もすでに色々と展望を書かれているので、一部、二番煎じのような意見や乗っかり意見のような箇所もあるかと思いますが、ご容赦ください。
無理やりオリジナリティーを加えるため、高校アメフトクラスタの特性を活かして、注目新人選手を1チーム1人ずつ取り上げていきます。
私の今年の関西学生アメフトリーグの優勝予想を二言でいうと、
「関西大学はここ3年間で一番強い。でも、立命館大学と関西学院大学には及ばない。」
です。
まずは、前年度1位である今年の立命館大学について。
QB西山雄斗選手(3回生)を基軸に、昨年のチャックミルズ杯(年間最優秀選手賞)受賞のRB西村七斗選手(3回生)に、WR猪熊星也選手(4回生)と、ラン・パスともに確実に通る武器が引き続き健在なのは明るい材料です。
しかし、昨年それを支えてたOL陣5人のうち、遠藤慶人選手、齋藤瑶平選手、島野堅三選手の3選手を卒業喪失してしまったのは大変痛く、これらオフェンススキルポジションがどの程度機能するかが未知数です。
ディフェンスは、立命館大学は3DLを使うことが多いのですが、米倉監督も記者会見で「どこに出しても恥ずかしくない」とおっしゃっていたDLの松原健太朗選手(4回生)と大野莞爾選手(4回生)は心配ないでしょう。
あと1人のDL枠となる守護神・DL仲里広章選手(現・オービック)の穴だけでなく、LB・DB陣の卒業喪失も大きいです。
加えて、春シーズンはスコアリングキックの成功率も悪く、世間様がおっしゃるほど順風満帆ではないですが、そこは選手層が厚く、フットボール環境のよい立命館大学。
最終節に向けて粗は修正され、新戦力も台頭してくるでしょうし、優勝候補であることは間違いありません。
注目の新人選手は、U19日本代表選手でもあるDB荒尾亮汰選手(関西大倉高校卒・当時22番)です。
181cmと長身の荒尾選手は、高校時代はSFでしたが、春シーズンはCBとして起用されていました。
大貫選手(現・富士通)のような守護神SFとなることを期待していたので、CB起用は若干残念ではありますが、きっと関西学院大学の松井理己選手(2回生・185cm)や亀山暉選手(3回生・183cm)といった長身WR対策のための抜擢なのではないかと思っています。
次に、前年度2位である今年の関西学院大学について。
…といっても、関西大学戦しか見れていません。スイマセン
QB伊豆充浩選手(4回生)を不安視される意見も散見されますが、私は関西学院大学のエースQBとしては十分機能できていると思います。
記者会見で鳥内監督のおっしゃってた「今年はケガ人が多い」は毎年毎年おっしゃっていることなので話半分と思ってますし、むしろ、昨年に比べれば少ないのではないでしょうか。
関西学院大学の試合運びの巧みさは言わずもがなですが、これに加え、昨年の轍を踏み、ケガ対策もされてきてるでしょうし、フィジカルアップできる環境が整ったとのおウワサもお聞きしていますので、リーグ戦後半のヴェールを脱いだ姿を想像するだけでオソロシイですね
もちろん優勝候補であることは間違いありません。
注目の新人選手は、鳥内監督も記者会見で名前を挙げられたU19日本代表選手でもあるWR阿部拓朗選手(府立池田高校卒・当時80番)です。
往年の関西アメフトファンの方にとっては、かつての京都大学の名選手と同姓同名ということが気になるかもしれません(笑)
去年の大阪高校大会は、3年生はいいWR・TEが大豊作で、本当に見ていて楽しかったです。
その中でも、178cmと長身で捕球センスがよく、ナンバーワンWRだったと言っていいでしょう。
大所帯で厳しい練習、複雑なプレイコールで有名な関西学院大学ですが、彼なら1本目でやっていけると思います。
冒頭でイキナリ引き合いに出してスイマセンでした
続きましては、前年度3位である関西大学について。
サイドラインから感じるRB地村知樹主将(4回生)のキャプテンシー、チームのまとまりは、例年以上です。
春シーズン序盤は、試合は見ていませんが明治大学に大差で負けたこともあり、どうしたもんかと思っていたのですが、龍谷大学戦は圧勝、関西学院大学戦もは負けはしましたがそれほど差は感じませんでした。
尼崎ボウル・アサヒ飲料戦も10-7で勝利し、内容は点差以上でした。
私が感心したのは、早稲田大学戦です。
早稲田大学はベストメンバーではなくミスも多かったのですが、対する関西大学のパスディフェンスがとてもよかったです。
冒頭にも書きましたが、関西大学はここ3年間では一番強いと思います。
…といっても、2009年の優勝した年とその後数年の「3強」であった時代に比べると、物足りなさは感じますので、立命館大学・関西学院大学の「2強」に割って入るのは難しいのではないかと思います。
注目の新人選手は、DB浜島康太朗選手(南山高校卒・当時19番)です。
高校時代はそれほど印象深かった訳ではないのですが(スイマセン)、春のアサヒ飲料戦で、1回生ながら外国人WRとちゃんとマッチアップできてるのが鮮烈でした。
このことは、当日のTwitterのTL(タイムライン)でも評判になっていました。
次に、前年度4位の京都大学について。
昨年エースQBとなった田中大輔選手(3回生)は健在ですが、メインターゲットの白根選手が卒業してしまい、オフェンスの破壊力が減じてしまったような気がします。
あと、長らくエースKで45ヤード前後のフィールドゴールも安定して決めてきた大塚選手の卒業も痛手です。
前年度5位以下チームのがんばり次第では、4位の座が危ういかも…。
ただ、DLの植村佳史選手(3回生)と草野裕哉選手(2回生)のコンビは、破壊力バツグン。
私にとっては、この2人を見ているだけでも十分楽しい京都大学ディフェンスです。
注目の新人選手は、RB植木宏太郎選手(高槻高校卒・17番)です。
高校時代は、2回生の草野選手・楊選手とともに、高槻高校の関西大会初優勝の原動力の1人で、当たりの強いRBでした。(LBとしてもいい選手でした。)
個人的には、高校の同級生であったRB西田祐希選手が同じく1浪で神戸大学アメフト部に入部したので、その国立大学対決も楽しみです。
その②に続く…。