2017年シーズン締めくくり、私(や)の印象に残ったアメフト関係できごとランキング2017の続きです。
第3回目の今回は10~6位分とし、5位以上はまた日を改めてアップさせていただきます。
【10位:富士通の2年連続ライスボウル制覇】
国内アメフト最高峰のライスボウル連覇がそんなに順位が低いのか…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、順当すぎたということで私が受けたインパクトは低めですφ(.. )
富士通は秋レギュラーシーズンこそパナソニックに1敗しましたが、その後のトーナメントでは無敗。
決勝戦のJXB(ジャパンエックスボウル)ではIBM相手に63-23と無慈悲にも大勝し、富士通が2年連続の社会人王者となりました。
一方、関西社会人チームの雄・パナソニックは、このIBMに敗れてXボウル出場を逃しているので、私にとっては「パナソニックは、なんでこのIBMに負けたんだよ…」と、よりガックリさせられたXボウルでもありました…。
ライスボウルでは学生王者・日本大学が健闘したものの、やはり社会人との壁は厚く、富士通が37-9と快勝し日本一となりました。
接戦となった立命館大学xパナソニックの年以外のここ数年、社会人チームと学生チームの実力差等からライスボウル不要論がちょいちょい取り沙汰されてきましたが、対戦相手の日本大学が下級生の多い若いチームだったということもあり、特に今回は不要論が噴出したライスボウルであったように思います。
なんせライスボウル賛成派の私ですら、今回のライスボウルを観て、信念が少しゆらぎました…。
2018年シーズンは、一体全体、この安定した強さを誇る富士通を倒せるチームは現れるんでしょうか…??
最優秀選手賞に選ばれた富士通の不動のエースQB3番コービー・キャメロン選手
ライスボウルでは初めて導入されたインスタントリプレイは3回実施されました。
誤審阻止にはいいと思いますが…(以下自粛)(´・ω・`)
【9位:立命館守山高校、立命館宇治高校とも、1年生がエースQBに!】
関西上位に定着しつつある立命館守山高校ですが、春の関西高校大会の先発QBは、なんと1年生の11番・宇野瑛祐(えいすけ)選手!
宇野選手は、立命館守山中学出身で、秋大会パンフでは177cm・68kgです。
経験者の1年生が春の試合からスタメン出場するというのは他のポジションではたまーにありますが、オフェンスの司令塔であるQBを数か月前まで中学生だった1年生に任せるというのは強豪校ではまずないですね…
しかも、宇野選手、パスも卒なくこなす本格派で、1年生とは思えぬQBらしいふてぶてしさ(とってもほめ言葉です)すら持ち合わせており、大モノの予感です
これだけでも十分ビックリしたのに、立命館宇治高校も、秋の全国大会では先発QBを1年生の庭山大空選手に( ゚Д゚)
庭山選手は、クラブチームの大阪Jr.ベンガルズ出身で、173cm・67kg。
先輩たちに盛り立てられながら、立命館宇治高校の3年ぶりの関西決勝進出に貢献しました。
残念ながら2017年シーズンは2人ともクリスマスボウル出場が叶いませんでしたが、今後の活躍が楽しみな1年生QBたちでした
【8位: 神戸大・近畿大のDiv.1復帰、桃山学院大・同志社大のDiv.2降格】
Div.1-2入替戦の第1試合では、Div.2-2位校扱いの近畿大学がDiv.1-7位の桃山学院大学に0-21で勝利し、近畿大学が3年ぶりにDiv.1に復帰することとなりました!
一方の桃山学院大学は、1年でのDiv.2へ再降格することとなりました…。
Div.1-2入替戦の第2試合では、Div.2-1位扱い校の神戸大学が、Div.1-8位の同志社大学に0-33で圧勝し、1年でのDiv.1復帰を決めました!
一方の同志社大学は、エレベーターチームからの脱却を図りたかったところですが、3年でDiv.2に再降格…。
(注:エレベーターチームとは、上位リーグへの昇格と下部リーグへの降格を繰り返すチームのことを言います。)
今年はDiv.1と2で実力差があるように思っていたので、私にとっては、2校ともの総入れ替えは意外でした…
【7位: 京都大学の捲土重来】
2017年の京都大学は、ディフェンスコーディネーターのAdam Sewardコーチを解雇し、OB中心のコーチング体制に回帰したシーズンでした。
19番QB田中大輔選手の関倉(関西大倉高校)コンビが最終学年の「今年勝たなきゃいつ勝の!?」という戦力的にも充実したシーズンでもありました。
秋のオープニングナイトゲームでは前年3位の関西大学相手に13-10で激的勝利を挙げ、
続く第2節では前年4位の龍谷大学に41-9で圧勝。
「こ、これは、もしかして、今年こそ関西学院・立命館の2強に届くのでは…!?」と、関西学生アメフトファンの期待を集めましたが、残念ながら2強には10-31、17-66と完敗…。
残る3戦は完勝し、3位となりました。
京大の全盛期を知る往年の関西学生アメフトファンには3位はまだまだ物足らない順位だったとは思いますが、私にとっては京都大学の捲土重来を感じ、楽しいシーズンでした。
(注:捲土重来(けんどちょうらい)とは、一度敗れ衰えた者が、再び勢力をもりかえして攻めてくること。今風の言い方でいうと「リベンジ」に当たりますが、ワタシ的には重い語感の「捲土重来」の方が京大にあうと感じました。)
しかし、2017年シーズン終了後に、2012年以来6年間チームを率いてきた西村大介監督が辞任
京都大学の復権への挑戦が1ピリオド終わったという感じもする、少し寂しいシーズンエンドでした…。
西村 前監督になってからの京都大学は、水野 元監督信者の方にとっては手ぬるく感じたかもしれませんが、教育関係の仕事で20歳前後の学生と日々接している私としては、世代によって学生の気質も変わりますし、やる気を持たせるための指導方法も変わっていってしかるべしだと思います。
あと、京都大学スタンドは、体育会系の他のクラブからの応援団とは別に、男女問わず学生さんらしき方がたくさん来られていて、「おもしろかったー。また来よう」と言ってくれてたり、試合が終わってからスタンドの最前列に駆け寄って選手やスタッフに声を掛けに行ってくれてたのが、何よりも嬉しかったです。
自学生を集客しようとがんばっておられる京都大学アメフト部の努力の成果が少し見えてきたような気がしました。
関西学生2017 Div.1 第1節 関西大学 x 京都大学 試合レポ① ・ 試合レポ② ・ 試合レポ③
関西学生2017 Div.1 第2節 龍谷大学 x 京都大学 試合レポ① ・ 試合レポ②
京都新聞記事 京大アメフット部、西村監督退任へ 名門復活へ道筋
【6位: オーパーツ福岡SUNSの誕生とX2昇格】
西南学院大学の吉野至HCが代表となり、2017年1月29日(日)の日本社会人アメフト協会に九州のチームとして初めて正式加盟した「オーパーツ福岡SUNS」
X3関西地区の所属チームとして、春シーズンはグリーンボウルジュニアトーナメントで初出場ながら初優勝
秋シーズンはX3関西地区Aブロック優勝を果たし、X2との昇格入替戦では富士ゼロックスJ-starsに0-42で勝利。
目標としてた創部1年目にしてX2 WEST昇格を果たしました!
創部時のインタビューで「この福岡SUNSの成功が日本のアメリカンフットボールに新しい風を与え、関西関東だけ盛り上がっているのではなく、全国各地で盛り上げ理を見せるスポーツへ発展することを一番望んでおります」と答えてくださった吉野代表の挑戦をこれからも見届けたいと思います
九州からアメフト日本一を!新社会人チーム「福岡SUNS」始動
その④に続く…。