平成28(2016)年11月13日(日)、エキスポフラッシュフィールドにて行われました全国高校大会2016 関西準決勝(全国準々決勝) 第1試合 大阪産業大学附属高校(大阪3位) x 啓明学院高校(兵庫1位・昨春関西ベスト4)の試合レポです。
今秋の全国高校大会関西トーナメントは、関西準々決勝が終わった時点で、啓明学院高校(兵庫1位)、大阪産業大学附属高校(大阪3位)、関西学院高等部(兵庫2位)、立命館守山高校(滋賀1位)が勝ち残り、関西ベスト4となりました。
啓明学院高校の整列前の円陣です。
啓明学院高校は、関西準々決勝で大阪1位の関西大学第一高校を0-16で下しての関西準決勝進出です。
決勝戦で昨年のクリスマスボウル覇者・関西学院高等部を破っての兵庫県大会優勝は、関西アメフトファンに衝撃を与えました
このまま関西トーナメントを勝ち上がり、悲願のクリスマスボウル出場を果たすことができるでしょうか?
試合前の整列です。
左のカラー(紺)ジャージが大阪産業大学附属高校、右のホワイトジャージが啓明学院高校です。
ちなみに、春の関西高校大会及び秋の全国高校大会関西トーナメントでは、試合会場から近い高校がメインスタンド・カラージャージ、遠い高校がバックスタンド・ホワイトジャージと決まっています。
大産大附属高校の99番RB/P立川玄明主将(3年生)と啓明学院の90番RB/DL鶴留輝斗主将(3年生)のコイントスは、啓明学院が勝利し、後半レシーブを選択。
今秋、数えてまではいませんが、関西学生リーグではコイントスに勝った大学が後半レシーブを選択することがかなり多かった印象があります。
関西高校でも、大学ほどではありませんが、若干その傾向がみられますね。
前半の結果をもって戦略を練り直し、後半最初のオフェンスシリーズからギアアップしようという意図でしょうか??
大阪産業大学附属高校のキックオフ前の円陣です。
大産大附属高校は、関西準々決勝で東海1位・春の関西大会準優勝校の海陽学園を24-17で下しての関西準決勝進出です。
海陽学園との激戦を制した勢いのまま、この準決勝を勝ち進むことができるでしょうか?
この試合のスタメンです。
(場内アナウンス聞き取りにより作成)
<大阪産業大学附属高校:オフェンス>
WR:80番杉田健選手(3年生)、86番加藤翔太選手(3年生)、TE:10番山下凌選手(2年生)、OL:69番小林克年(3年生)、56番酒井晶太郎選手(3年生)、50番天野敢太選手(2年生)、70番松永怜也選手(2年生)、62番田川日向選手(3年生)、QB:12番中井愛寿希選手(3年生)、RB:99番立川玄明選手(3年生・主将)、39番田部井遼樹選手(3年生)、P:99番立川玄明選手(3年生・主将)
<大阪産業大学附属高校:ディフェンス>
DL:57番田村優選手(3年生)、10番山下凌選手(3年生)、56番酒井晶太郎選手(3年生)、70番松永怜也選手(2年生)、LB:33番大沢海生選手(2年生)、86番加藤翔太選手(3年生)、44番山田玲也選手(2年生)、DB:80番杉田健選手(3年生)、11番橋谷怜選手(2年生)、41番澤井俊稀選手(3年生)、39番田部井遼樹選手(3年生)、K:9番濱端倫選手(2年生)
<啓明学院高校:オフェンス>
OL:71番但馬祥太選手(3年生)、59番中村幹選手(3年生)、79番青木直翔選手(1年生)、67番清原春輝選手(3年生)、52番牧野隼大選手(2年生)、TE:99番岡部亘成選手(2年生)、RB:45番小西匠選手(2年生)、90番鶴留輝斗選手(3年生・主将)、WR:1番大村隼也選手(3年生)、8番佐々木雄也選手(3年生)、QB:11番平尾渉太選手(2年生)、P:2番福山昂汰選手(2年生)
<啓明学院高校:ディフェンス>
DL:69番小村陽太朗選手(3年生)、52番牧野隼大選手(2年生)、90番鶴留輝斗選手(3年生・主将)、98番後藤慶選手(2年生)、LB:4番久門慶太選手(2年生)、5番古川祥輔選手(2年生)、9番川崎駿平選手(3年生)、DB:20番中村圭允選手(3年生)、29番結城大雅選手(3年生)、2番福山昂汰選手(2年生)、25番岡安輝選手(2年生)、K:84番古河凛之介選手(1年生)
<第1Q>
啓明学院の84番K古河凛之介選手(1年生)のキックオフで試合開始。
大産大附属、6番R永井叡選手(1年生)がキックオフリターンし、自陣20ヤード付近から。
先発QBは、12番中井愛寿希選手(3年生)。
1stプレイは、この前試合の海陽学園戦から復帰した99番RB立川玄明選手(3年生・主将)のランで、4ヤードゲイン。
2ndダウン6、12番QB中井選手→1番WR佐山有平選手(3年生;写真↑)のパス成功で1stダウン更新。自陣33ヤード付近へ。
さらに99番RB立川選手のラン×3で、1stダウン更新×3。敵陣28ヤード付近へ。
2ndダウン、12番QB中井選手→10番TE山下凌選手(2年生)のパス成功で1stダウン更新。敵陣4ヤード付近へ。
公式パンフのメンバー表では、山下選手はラインメンらしい58番で、大阪大会ではOL/DLで出場していましたが、この日の場内アナウンスによると「TE10番山下選手」とのことでした。
大産大附属、タイムアウト1回目。
1Q残り4:42
大産大附属、1stダウン、99番RB立川選手(写真↑右から2番目)のランでタッチダウン!
9番K濱端倫選手(2年生)のPATキック成功。
大阪産業大学附属高校 7-0 啓明学院高校、1Q残り4:36
大産大附属、オフェンス1stシリーズで順調にタッチダウンです!
しかし、啓明ディフェンスはこのシリーズ、引き気味に守っており、何か考えがあるように見えました…。
大産大附属、9番K濱端選手がキックオフ。
啓明学院、1番R大村隼也選手(3年生)がナイスキックオフリターンし、自陣41ヤード付近から。
先発QBは11番平尾渉太選手(2年生;写真↑左から3番目)。
3rdダウン10、11番QB平尾選手から…、
8番WR佐々木雄也選手(3年生)へのパス成功で1stダウン更新。敵陣49ヤード付近へ。
秋の兵庫高校大会決勝戦は(ま)さんに観に行っていただいたのですが、先発QBが2年生の平尾選手になり、春の関西大会では先発QBであった3年生の8番佐々木選手がWRになっていたのには驚きました
しかも、この平尾→佐々木のパスが上手いこと決まるんです
しかし、続く2ndダウン5、ファンブルロスト(>_<)!
大産大附属の選手がボールを確保し、ターンオーバー!
大産大附属の自陣36ヤード付近からのオフェンスに!
2ndダウン5、大産大附属、タイムアウト2回目。
1Q残り2:05
大産大附属は、早い目早い目にタイムアウトを取るのが好きですね(・_・;)
大産大附属、啓明学院の2番DB福山昂汰選手(2年生)のナイスタックルや69番DL小村陽太朗選手(3年生)のナイスラッシュによるパス失敗もあり、1stダウン更新できず、4thダウン5に。
フォルススタートで罰退後、パント。
このパントはショートも、大産大附属の1番佐山選手のナイスタックルであまりリターンできず、啓明学院、自陣34ヤード付近から。
啓明学院、ロングパスは大産大附属の11番DB橋谷怜選手(2年生)のナイスカバーで失敗に。
しかし、2ndダウン10、43番RB横山遼太選手(3年生;写真↑左から2番目)のランで…、
(写真↑、もう1人の背番号はよく見えないのですが、67番OL清原春輝選手(3年生)、ナイスブロックです)
約34ヤードのロングゲイン!敵陣32ヤード付近へ。
ラン×2で、3rdダウン6に。
第1Q終了、大阪産業大学附属高校 7-0 啓明学院高校
<第2Q>
啓明学院、3rdダウン6、敵陣28ヤード付近から。
ランもノーゲインで1stダウン更新できず、4thダウン6に。
ギャンブルのパスは、大産大附属の選手のカットにより失敗となり、 ターンオーバーに。
大産大附属の自陣29ヤード付近からのオフェンスに。
1stダウン、12番QB中井選手→1番WR佐山選手のパス成功で1stダウン更新。自陣49ヤード付近へ。
続けてはダウン更新できず、99番P立川選手がパント。
啓明学院、フェアキャッチし、自陣20ヤード付近から。
2ndダウン10、11番QB平尾選手→1番WR大村選手のパス成功で1stダウン更新。
自陣33ヤード付近へ。
写真↑、啓明学院のヘルメットの☆が並ぶのって、カッコよくって好きなんですよね
大産大附属の44番LB山田玲太選手(2年生)のナイスタックルもあり、続けては1stダウン更新できず、4thダウン2に。
パントも、大産大附属のラッシュきつく、あまり距離が伸びず。
しかし、3rdダウン11、啓明学院の4番LB久門慶太選手(2年生)がインターセプト!
狙いすましたように、メインパスターゲットの1番WR佐山選手の前にスッと現れてボールをかっさらうという、技ありのインターセプトでした
啓明学院の敵陣42ヤード付近からのオフェンスに!
啓明学院、大産大附属の56番DL酒井晶太郎選手(3年生)、70番DL松永怜也選手(2年生)、57番DL田村優選手(3年生)のQBサックによる約3ヤードロスや、
大産大附属の33番LB大沢海生選手(2年生)のパスカットもあり、1stダウン更新に至らず。
4thダウン12、2番P福山選手のパントは、タッチバックに。
啓明学院高校の福山昂汰選手は、昨年の1年生時からパンターを務め、今年は2年生ながらタッチダウン誌のトップボーイズにPとして選ばれています
大産大附属、自陣20ヤードから。
前半残り2:20
3rdダウン4、6番RB永井選手のランで1stダウン更新。自陣35ヤード付近へ。
しかし、今度は啓明学院の20番DB中村圭允選手(3回生)がインターセプト!
啓明学院の自陣40ヤード付近からのオフェンスに。
前半残り約1分
3rdダウン10、大産大附属の10番DL山下凌選手(2年生)のQBサックで約6ヤードの大幅ロス!
4thダウン16、大産大附属、タイムアウト3回目。
前半残り0:25
啓明学院、2番P福山選手がパント。
大産大附属、啓明学院のギャンブルプレイを警戒してか、リターナーを置かず。
(大産大附属の最後のタイムアウトは、このギャンブルケアを徹底するためのタイムアウトだったんですね。)
ニーダウンで時間を流して、タイムアップ。
コイントスで後半レシーブをチョイスし前半は少し様子見モードであった啓明学院高校に対し、点差的には1タッチダウンリードも、攻めきれなかった大産大附属高校が少し気掛かりでありました…。
その②に続く…。