関西学生アメフト開幕直前企画を何本かはさみ、さらにアップが遅くなってしまいましたが、平成28(2016)年6月25日(土)、王子スタジアムにて行われましたプリンスボウル2016の試合レポの続き、第2試合 兵庫高校選抜 x 大阪高校選抜についてです。
プリンスボウルとは、春の関西高校大会終了後に行われる府県対抗・オールスター形式のボウルゲームです。
(名前の由来は、会場が王子スタジアムなので、王子=プリンスなのだと思われます。)
関西大会でお目にかかれなかった選手も含め、有力高校生フットボーラーを一度に見られるというお得感に加え、春大会で引退する高校3年生の選手が見られる最後の試合ということもあり、私にとっては重要なボウルゲームです。
試合前の整列です。
左の青ジャージが兵庫高校選抜、右の赤ジャージが大阪高校選抜です。
兵庫高校選抜の59番DL菅野主将(関西学院高等部3年生)と大阪高校選抜の80番WR糸川主将(箕面自由学園高校3年生)のコイントスの結果、大阪高校選抜の前半レシーブに。
兵庫高校選抜のキックオフ前の円陣です。
兵庫選抜は、県大会1・2位の関西学院高等部と啓明学院高校の選手が多く、県立三田祥雲館高校、県立星陵高校、県立宝塚東高校、滝川高校、市立西宮高校、仁川学院高校、県立三木高校、六甲学院高校を合わせ、計10校からの参加です。
うち関西学院高等部、啓明学院高校、県立星陵高校、仁川学院高校、市立西宮高校の5校からは、トレーナーもしくはマネージャーが参加しています。
オフェンスチームは関西学院高等部もしくは啓明学院高校の2校が主体となり、ディフェンスチームは混成チームです。
大阪高校選抜のキックオフ前の円陣です。
(撮るタイミングが悪くて、スイマセン…)
大阪選抜は府大会1・2位の箕面自由学園高校と府立池田高校の選手が多く、府立芦間高校、大阪学芸高校、大阪産業大学附属高校、追手門学院高校、関西大倉高校、関西大学第一高校、近畿大学附属高校、清教学園高校、清風高校、府立大正高校、高槻高校、府立豊中高校、浪速高校、府立箕面高校を加えた計16校から選手が参加しています。
うち箕面自由学園高校、府立池田高校、大阪学芸高校、関西大倉高校、関西大学第一高校の5校からは、ボールパーソンもしくはマネージャーが参加です。
オフェンスチームは箕面自由学園高校もしくは県立池田高校の2校が主体となり、ディフェンスチームは混成チームです。
第1試合に引き続き、プリンスボウルレポは、タッチダウン誌のトップボーイズ・トップボーイズ候補生の紹介も兼ねさせていただきます。
月刊タッチダウンの休刊により、これが最後のトップボーイズ紹介になるとは…
「トップボーイズに選ばれる」というのが、高校生フットボーラーの個人としての大きな目標だったため、その目標が失われてしまうという意味でも月刊タッチダウンの休刊は大変残念なことです…
トップボーイズの選出は、季刊発行などの何らかのカタチで是非継続してほしいものです。
<第1Q>
兵庫高校選抜の32番K湯口秀馬選手(三木高校3年生)のキックオフで試合開始。
大阪高校選抜、81番R嘉本(かもと)健太郎選手(箕面自由学園3年生)がキックオフリターンし、自陣23ヤード付近から。
箕面自由学園高校3年生の嘉本健太郎選手は、WRとしてトップボーイズ候補生に選ばれています
主将のWR糸川創平選手とともに、今年の箕面自由学園パッシングオフェンスのメインターゲットの1人です。
大阪選抜の1stシリーズは、チーム箕面自由学園。
先発QBは、3年生の西本晟選手(箕面自由学園)。
毎年定評のある箕面自由学園高校のラインメンからは、50番のOL/DL浅野大地選手(3年生)が今年のU19日本代表選手にDLとして選ばれています
トップボーイズにはOLとして選出されていますが、私にはDLとしてのイメージの方が強いです。
チーム1を誇るパワーがありながら素早いラッシュ、ターゲットにされたらひとたまりもありません
今年1月のニューイヤーボウルでも大活躍で、優秀選手として表彰されました。
また、箕面自由学園高校3年生の70番OL松永汰倉選手は、LBとしてトップボーイズに選ばれています
箕面自由学園には、LBに松永大河選手(3年生)といういい選手がいて、去年は主将がOL/DL松永大誠選手(現・関西学院大学1回生、U19日本代表選手)で、松永姓が多くので、実況屋としてはちょっと大変です
兵庫選抜のロスタックルを受け、ファンブル自らリカバーでさらにロスした3rdダウン13、
兵庫選抜の59番DL菅野洋佑選手(関西学院3年生)や
50番DL岡大河選手(関西学院3年生)からサックを受け、1stダウン更新できず。
昨年2年生時から活躍している関西学院高等部3年生のDL菅野洋佑選手(177cm・103kg!)は、今年の主将で、トップボーイズにも選ばれています
今年1月のニューイヤーボウルで優秀選手にも選ばれた関西学院高等部3年生のDL岡大河選手(172cm・105kg!)もトップボーイズに選ばれています
大阪選抜、4thダウン15、2番P阪田幸祐選手(豊中高校2年生)がパント。
兵庫選抜、2番R大村隼也選手(啓明学院3年生)がナイスパントリターンし、敵陣47ヤード付近から。
兵庫高校選抜、オフェンスはチーム関西学院。
先発QBは、14番山口遥平選手(関西学院3年生)。
今年の関西学院高等部には、3年生QBが贅沢にも3人いて、山口選手もその1人です。
大阪選抜50番DL浅野大地選手(箕面自由学園3年生)のナイスタックルなどもあり、1stダウン更新できず、3rdダウン3、5番P梨木誠人選手(星陵高校3年生)がパント。
大阪高校選抜、自陣21ヤード付近から。
オフェンスは引き続き、チーム箕面自由学園。
30番RB山田洸太選手(箕面自由3年生)のラン(写真↑)でゲインし、11番QB足立選手(箕面自由2年生)のキープで1stダウン更新。自陣31ヤード付近へ。
兵庫選抜69番DL小村陽太朗選手(啓明学院3年生)らのナイスタックルもあり、続けては1stダウン更新できず。
昨年2年生時から活躍している啓明学院高校3年生のDL小村陽太朗選手(178cm・100kg!)は、トップボーイズ候補生に選ばれています
大阪選抜、4thダウン2、2番P阪田幸祐選手(豊中高校)がパント。
兵庫高校選抜、11番R高木宏規選手(関西学院3年生)がパントリターンし、自陣46ヤード付近から。
オフェンスは、引き続きチーム関西学院。
QBは、12番林大翔選手(関西学院3年生)に。
しかし、1stダウン、大阪選抜の50番DL浅野大地選手(箕面自由3年生)と42番LB林大希選手(大正高校3年生)からサックを受け、ファンブルロスト!
府立大正高校3年生の林大希選手は、QBとしてトップボーイズ候補生に選ばれています
その型破りな強肩と脚力で、今年1月のニューイヤーボウルでは、大阪高校選抜の先発QBでもありました。
プリンスボウルでは、昨年に引き続き、先発LBとして出場です。
最終的に、大阪選抜の44番LB海崎悠選手(追手門学院3年生)がボールをおさえて、ターンオーバー!
追手門学院高校3年生のLB海崎悠選手は、トップボーイズ候補生に選ばれています
海崎選手は、大阪高校大会や新人戦で見てきましたが、いいLBです。
大阪高校選抜、敵陣18ヤード付近からのオフェンスに!
オフェンスはチーム池田高校に。
QBは12番木下健太選手(池田高校3年生)に。
1stダウン、72番OL八田佑陽選手(池田高校3年生;写真↑左から3番目)のナイスリードブロックもあり…、
33番RB山田款太選手(池田高校3年生)のランで、一気にタッチダウン!
43番K今井啓太選手(浪速高校3年生)のPATキック成功。
ホルダーはWR/DBでもある87番寺町拓海選手(池田高校2年生)。
兵庫高校選抜 0-7 大阪高校選抜、1Q残り3:57
これまでこう着状態にありましたが、ターンオーバーからの鮮やかなタッチダウンで大阪高校選抜が先制です!
兵庫高校選抜、2番R大村選手(啓明学院3年生)がキックオフリターンし、自陣32ヤード付近から。
オフェンスはチーム啓明学院に。
QBは8番佐々木雄也選手(啓明学院3年生)。
3rdダウン1、8番QB佐々木選手→2番WR大村選手(ともに啓明学院3年生)のパス成功からのランで33ヤードのロングゲイン!敵陣34ヤード付近へ。
今年の啓明学院オフェンスは、このWR大村選手のロングパスレシーブやその後のランでのゲインがオソロシイのです
大阪高校選抜の24番DB平井大成選手(高槻高校3年生;写真↑中央)や、
21番DB山元耀選手(高槻高校3年生;写真↑)のナイスパスカバーによるパス失敗か続き、3rdダウン10に。
高槻高校3年生のWR/DB平井大成選手とWR/DB山元耀選手は、小柄ながら今年の高槻高校の攻守に渡るキーパーソンでしたね。
特に平井選手は、WRとしてトップボーイズ候補生に選ばれてもよかったんじゃないかと思います。
そして、3rdダウン10…、
大阪選抜の26番DB澤井俊稀選手(大産大附属3年生)がインターセプト!
大阪産業大学附属高校3年生のDB澤井俊稀選手は、SFとしてトップボーイズに選ばれています
大阪高校選抜の自陣26ヤード付近からのオフェンスに!
オフェンスは引き続きチーム池田高校。
兵庫選抜の77番DL中島清貴選手(六甲学院3年生;写真↑中央)のナイスラッシュや51番DL北村優弥選手(宝塚東高校3年生)のナイスタックルで1stダウン更新できず。
六甲学院高校3年生のDL中島清貴選手は、トップボーイズに選ばれています
180cm・105kgの体格で素早いラッシュ、昨年のプリンスボウルではMIPにも選ばれました。
県立宝塚東高校3年生のDL北村優弥選手は、トップボーイズには選ばれていませんが、183cm・115kgと大学生顔負けの体格でのパシュートが圧巻で、これまでのボウルゲームで印象に残っている選手です。
…てか、兵庫の高校生DLは0.1トン越えがデフォルト(標準設定)なんですか?
兵庫選抜のランニングイントゥーザキッカーの反則後、4thダウン5、大阪高校選抜のパントはショートに。
兵庫高校選抜、敵陣41ヤード付近から。
オフェンスは引き続き啓明学院を中心としたチーム、QBは2年生の15番平尾渉太選手(啓明学院2年生)に。
大阪選抜の44番LB海崎悠選手(追手門学院3年生)の連続ナイスタックルであまりゲインなく、3rdダウン9に。
第1Q終了、兵庫高校選抜 0-7 大阪高校選抜
その②に続く…。