さて、こちらも遅くなりましたが2015シーズンDiv1-2入れ替え戦第二試合、桃山学院大学(Div1-8位)×甲南大学(Div2-1位)の試合の模様をお届けします。桃山学院大学はその健闘虚しくDiv1-8位に。1部の試合で掴み取った経験は大きかったと思いますが、またもやこの入れ替え戦にて戦わねばならなくなってしまいました。一方の甲南大学はDiv2-1位2位決定戦において同志社大学に快勝。久々のDiv1復帰を目指し意気揚々と入れ替え戦に乗り込んできております!
第一試合の後しばし呆然としていた私でしたが、サブスタンドに詰めかける甲南大学ファンの皆さんの多さに慌てて席を移動。友人と共にまだ少し余裕のあるメインスタンドから観戦することにしました。サブスタンドはみるみる間に甲南大学のファンで溢れかえり、そして移動したメインスタンドのあちらこちらからも桃山学院の選手らに対する応援の声が聞こえてきて、この入れ替え戦に賭ける両チームファンの思いをひしひしと感じながらの観戦となりました。
コイントスの模様
手前桃山学院:1番高尾祐樹主将、90番中島俊輔、77番西村拓朗
奥甲南大学:52番吉岡朋哉主将、77番扇本晃平、91番高野大樹、13番竹内廉
甲南大学は手を繋いでの入場ですね。
甲南大学円陣!
この日を待っていたぜとわくわくしているかのような選手たち。円陣も弾んでいます!
桃山学院円陣!
こちらは高尾主将中心に闘志がふつふつと沸いている感じ。Div1で戦ったプライドを全てぶつけてやるぜといったところでしょう!
桃山学院のディフェンスの写真を2枚続けて。こちらはLB40新井励(箕面自由 3年)のQBサック!
まずは桃山学院ディフェンダー陣のビッグプレイから試合は始まります。甲南大学QB18田中選手をがっちりと止めるLB40新井選手のQBサック! ロスヤードに。
さらに甲南RB33木村友(甲南高 3年)選手のランをLB41仲宗根拓也(宝塚東高 3年)がストップ!
3rdダウンのランも桃山学院LB41仲宗根選手がタックルしFD獲得には至らず。甲南大学前半最初のドライブは3&out。P近藤選手のパントで終わることに。
しかし甲南大学もディフェンスが良い動きを見せます。RB32阿部、RB28川上のランでゲインも3rdD4のパスプレイは甲南DB13竹内廉がナイスカバーで不成功
桃山学院のファーストドライブもFDを1度獲得しただけでパントへ。静かな立ち上がりです。
阿部選手のナイスランで敵陣30YDへ!
さらにWR6真鍋のラン、RB99沖野のラン、RB17辻本のランでFD!
こちらはRB99沖野亮(大産大付属 2年)選手のラン! 桃山学院はノーハドルオフェンスを駆使し甲南ディフェンスを翻弄にかかります。
WR6真鍋選手のランなどでいよいよ得点圏まで前進した桃山学院でしたが、パス失敗で4thダウンへ! ここは先制点を狙い、FGトライ。
K89井伊渉(箕面自由 3年)の31YDFG成功!
1Q残り4:25【桃山学院3-0甲南大学】
しかしこの後ランランは桃山学院Dのロスタックルもあり3rdD11、エースQB田中大樹のランで前進もFDには至らず。FGトライは不成功。無得点で攻守交代です
ディフェンスのビッグプレイにより敵陣45YD付近より攻撃の甲南大学。オフサイドで前進、1Q終了
RB22福崎選手のランをストップするDL2有村選手とDB27湯浅秀斗(大正高 1年!)選手。桃山学院大学のナイスディフェンスにより攻撃の芽は摘まれたかに思われましたが、甲南大学果敢なスペシャルプレイでFD! 一気にレッドゾーンへ!
甲南大学敵陣18YD付近より
QB18田中大士(甲南高 4年)選手率いる甲南オフェンス、この試合二度目の得点チャンスでしたがホールディングの反則もあり4thダウン。もちろんここはFGトライで同点を狙います。
甲南大学、K近藤選手のFG成功! すかさず同点に追いつきました!
ここからは両者ディフェンスが踏ん張ります。
甲南大学自陣35YD付近より。RB22福崎のラン、RB33木村のラン、QB18田中大のランも桃山学院DL90中島俊輔(桃山学院 4年)やLB9小林堅太らのナイスタックルでストップ
QB18田中選手のランを止めるLB9小林堅太(九州学院高 4年)選手! さらにこう着状態は続いて……
RB32阿部のラン6YD、RB99沖野のランFD! さらに相手のインターフェアで前進FDもその後のオフェンスが進まず4thD2ギャンブルへ。ギャンブルは甲南大学DL7樋口輝(市立西宮 4年)、LB6加戸進太郎(大阪学芸4年)がストップ。攻守交代!
QB18織田選手率いる桃山学院オフェンス、ギャンブルも使用しつつ前進を試みるものの失敗。攻守交代です。
桃山学院の攻撃中、前半終了
前半を終了して3-3!! なんとも玄人好みの渋いディフェンス合戦となっております。お互いとにかくミスを犯さないようにコツコツと進むオフェンス、そしてしっかりとしたタックルで相手にビッグゲインを与えないディフェンス。我慢比べと言えば「両者水の入った洗面器に顔をつけ、先に顔を上げた方が負け」というたとえを耳にしますが、まさに見ているだけで苦しくなるような緊張状態が続き、入れ替え戦ならではの重々しい空気が充満しています。
そんな中、両チームのファンからの明るい応援だけが心を和ませてくれるのでした。
後半モメンタムを掴むのはどちらのチームか。後半へ!