前半13点リードで折り返したエレコム、後半はレシーブから。ここから両者、ビッグプレイの応酬です!
コイントスで後半をチョイスしたエレコム、その利を生かしてドライブしたかったところでしたが、飲料DB1番脇がインターセプトリターンタッチダウン!!
後半に入り、仕掛けてきたのは飲料ディフェンス!! エレコムは飲料Dの網にまんまとひっかかってしまいました。 「ここに飛んでくる!」という感覚をすかさず嗅ぎ取った脇選手(立命出身・新人!)の鮮やかなPICK6(←6点ゲットだぜ)にエレコムスタンド唖然茫然でした。
トライフォーポイントのキックも成功!
K8崔選手(大阪産業大学)のキックも成功。
飲料はディフェンスのビッグプレイで嫌なムードを吹き飛ばします!
エレコム 自陣25YD付近よりの攻撃は3&out。パントシチュエーション、飲料スペシャルチームのプレッシャーを受けて蹴ったパントがショート!
ボールはエレコム陣35ヤード地点に。前半から良い働きをしているスペシャルチームがここでも! 飲料は一気に流れを引き寄せ「イケイケムード」で攻撃へと向かいます!
飲料 敵陣35YD付近より攻撃。逆転に向けて絶好のチャンスです。ここで飲料はQBを神戸大学出身10番林へ変更!この采配がズバリ当たり、林のキーププレイがさく裂!
林選手がその足でゲインを稼ぎます。FD連続更新でエンドゾーンまであと10ヤードほど。
エレコム、絶体絶命のピンチでしたが、DB7番中谷がエンドゾーンへ投げ込まれたパスをインターセプト!!キャー!
今日はDB陣が素晴らしい動き! DB中谷選手は関西大学出身!エレコムはインターセプトでピンチを脱出、オフェンスへと向かいます。
エレコム自陣20YDより。4thダウンに追い込まれパントシチュエーション、意表を突くギャンブルプレイでファーストダウンを狙うもこれが失敗。 みすみす飲料に良い地点からのオフェンスを与えてしまいます。
ギャンブルプレイから招いたピンチでしたが、今度はDB重田くんのインセプで事なきを得ず。ふー。重田君はKG出身です!!
息を吹き返したかエレコム。自陣25YDより攻撃。
QB11糟谷→WR17掘パス成功!フィールド中央まで。
ここはオフェンスラインに注目! 中央プルアウトするOL57番舟町選手(神戸大・新人!)は夏までDLをやっていたというアスリート!いやー、たまらん。この写真だけでご飯何杯でもいけますね(←動けるOL大好物☆
敵チームながらご紹介したい山本選手(KG出身)のナイスプレイ! エレコムWR84番常包選手へどんぴしゃのパスでしたが、ここはぴったりとマークした山本選手の勝ち。オフェンスディフェンスお互いの集中力は途切れません!!
エレコム、松田へのパスで少し進むも4thダウン。キックで追加点を狙いますが、ここのFGも失敗。むむむ。。。後半派手なプレイの応酬が見られましたが、スコアは動きません。
いよいよラストクォーター。飲料自陣25YD付近より。ですがラン×2はNG、パス成功もFDには至らず。パントへ。
エレコム 自陣35YD付近よりRB23 金城のロングゲイン!
この試合、100ヤードに少し足らない98ヤードランを挙げた金城選手のラン! 勢い上がるエレコム、敵陣深くまで攻め込むもこのドライブもギャンブルを止められ得点ならず。1ポゼッション差のまま、刻一刻と時間は進みます。
飲料 自陣25YD付近より。ランパスともにゲイン少なく残った3rdDロングでパス成功もFDには至らず。残り時間約4分。飲料は無理をせずパントへ。
エレコム6点差でリード、第4Q残り時間2:07、Ball on 自陣6YDで4thダウン。この状況で皆さんもエレコムの次の一手、勝利を手繰り寄せる妙手をお考えください(将棋観戦記風)
エンドゾーン内でわざとタックルされて相手にセーフティを取らせる高度な頭脳プレイ、インテンショナルセーフティ!(※注)エレコムからすれば、①2点を与えて4点差になっても飲料がタッチダウンを必要なことに変わりはない。②だったら、自陣奥深くでパントを蹴ってブロックやリターンタッチダウンされるリスクをおかすよりも、2点は取られるけれども次に安心してキックを蹴って(セーフティの後はキックオフかパントで相手に攻撃権)、陣地を大幅に回復してから相手のオフェンスを止めればいい。幸いディフェンスには自信がある③時間もちょっと使えるし。(糟谷くんは10秒ほど消費しました。えらい!)
という3つの理由により選んだこの戦略。この戦略が吉とでるか凶とでるか。
セーフティの後はパントかキックオフかを選ぶことができます。エレコムキックオフを選択して後は守るのみ。反則で蹴り直したキックオフを飲料がリターン。
後がありません、飲料オフェンス。QBは再度加納へチェンジ。パスはエレコムのディフェンスに阻まれます。
96番安井選手のナイスタックル! エレコム、最後の飲料のオフェンスをきっちり4回で仕留めました!タイムアウトも使い切った飲料はこれで万事休す。
エレコム神戸ファイニーズ、アサヒ飲料チャレンジャーズに勝利。二戦続けて強豪を破りました!
試合終了【アサヒ飲料 12-16 エレコム】
試合終了後、健闘を称えあう外国人選手たち!
いい光景です。 エレコム55番Ginlack選手、飲料49番Tuipulotu選手、エレコム32番Ozbone選手(南ユタ大学)と抱き合っている飲料98番Matagiese選手の三人は(ここには写ってないけどFunaki選手もいれて四人は)ハワイ大学出身! この光景が示す通り、アメフトの面白さがぎゅっと詰まったナイスゲームでした。
というわけでいろいろありましたが、第二戦。エレコム神戸ファイニーズはなんとこちらもWEST優勝候補の一角アサヒ飲料チャレンジャーズも破ることとなりました! 望外で価値のある勝利、とは言えまだ2試合が終わっただけで何かを成し遂げたわけではありません。一戦一戦、(もしかすると得失点なども関係するかもしれないので)手を抜かず勝ち上がって行ってほしいです!!
(終わり)
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※注 インテンショナルセーフティについてもうちょっと。記憶に新しいところで言いますと昨年「奇跡のアップセット」と言われた京大×立命館戦、20-2で京都大学が勝利したこの立命館の2点が京大が相手にわざと取らせたセーフティ「インテンショナルセーフティ」からの得点でした。
相手に点をあげちゃうことが、勝利への近道だなんて。体力や戦力だけではない知力の戦いでもあるアメフトって本当に面白いですよねー